「心」を変えれば「過去」も変わる

 「過去は変えられないが、未来は変えられる」 一般的によく聞く言葉です。

 しかし、幸福の科学大川隆法総裁は、法話「心の時代を生きる」の中で もう一歩踏み込んで、「人間の『心の力』で、未来のみならず、過去さえ変えていける」と述べました。

 成功している人は、必ずしも恵まれた環境や条件が与えられていたわけではありません。むしろ、普通の人なら夢をあきらめてしまうような状況でも、「考え方」を変えることで、挫折した過去を塗り替えることに成功した人が数多くいます。

 現在の「心」や「考え方」を変えることで、過去をも変えた3人の偉人の言葉を紹介します。

 

ウォルト・ディズニー 「すべての逆境、トラブル、障害が私を強くしてくれた」

 ディズニー・アニメやテーマパークの創設者であり、今もなお世界中の子供たちに夢と希望を与え続けるウォルト・ディズニーも、幼いころは非常に貧しく、新聞配達や売り子をして働く毎日でした。新聞社での仕事も、「想像力に欠けている」と言われ解雇されたり、起業しても、計3回倒産させてしまったりと さえない日々が続きます。

 しかし、ウォルトは、「過去の出来事に傷つけられることもあるだろう。でも私が思うに、そこから逃げ出すことも出来るが、そこから学ぶことも出来る」「人生で経験したすべての逆境、トラブル、障害が私を強くしてくれた」と、過去をポジティブに捉えています。

 

松下幸之助 「学校に行けなかったことは幸運だった」

 日本の経営の神様、松下幸之助も、父親が事業に失敗して小学校を中退しています。9歳で親元を離れ、大阪で丁稚奉公をしています。さまざまな困難を乗り越えて成功を収めた幸之助が、1977年、ある新聞記者に成功した理由を尋ねられ、次のように答えています。

 「学校に行けなかったことは幸運だった。会社を経営するにあたり、やはりいろんな人の声を聞かんといかんですな」

 学校に行けなかったことを「克服できた」どころか、「幸運だった」と言える境地にまで達していたのです。

 

スティーブ・ジョブズ 「アップル社に解雇されたことは、人生で最良の出来事」

 独創的な商品を開発し、次々と大ヒットさせたカリスマ経営者のスティーブ・ジョブズにも、数多くの挫折経験がありました。開発に没頭する余り、周りとの協調ができず、経営を危機に陥れたため、ジョブズが雇ったジョン・スカリーによって、自ら創業したアップル社から解雇されるという経験をしました。しかし、ジョブズは、のちにインタビューで以下のように語っています。

 「当時は分からなかったが、アップル社に解雇されたことは、私の人生で起こった最良の出来事だった」

 解雇された当時、それは「人生で最悪の出来事」だったはずです。しかし、この挫折経験を通して、自らの短所を反省し、創造性という長所を最大限に発揮した結果、大きな成功を収めることにつながりました。

参考

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