1日に知的時間90分を確保する時間術

 幸福の科学大川隆法総裁の著書『智慧の法』では、イギリスの小説家アーノルド・ベネットの「1日90分の『心を耕す』時間を作り出し、知的生活を送る」という主張を紹介しています。

 時間の活用術は、自分を高めるためにも、仕事で成功して多くの人の役に立つためにも、大事なスキルの一つと言えます。

 

1日に知的時間90分を確保するための6つの方法

1 時間を記録する

 まずは、「1日の中で無駄に過ごしている時間を知る」ことが大事です。

 経営学者のドラッカーによると、まとまった時間を確保するには、自分の時間を知ることが必要だといいます。具体的には「(1)時間を記録する、(2)整理する、(3)まとめる」の3ステップが有効です(P・F・ドラッカー著『経営者の条件』)。

 1日の自分の時間がどのように使われているのかを振り返り、できれば書き出す。その中から成果を生んでいない時間やダラダラと過ごす時間を発見して、成果を生み出す時間に変える。こうすることで、90分間というまとまった時間をどのように確保できるかが見えてきます。

 

2 優先順位を決める

 自由な時間を確保したところで、「その時間に何をするか」を考えます。例えば、夜に90分間まとまった時間を確保できたとしても、何を優先的にやるべきかが分からないと、手当たり次第に色々なものに手を出してしまい、結局成果につながらないということもあります。

 時間は有限です。学ぶ分野に優先順位をつけることで、「生きた時間」にしていきましょう。まずは、自分なりの専門領域を絞り込み、掘り下げる勉強をするべきです。そうすることで、成果にもつながり、知への深い自信も出てきます。

 その次に、他の分野についても、自分が興味・関心のある部分を徐々に広げていくことが必要でしょう。

 

3 朝の時間を有効活用する

 アーノルド・ベネットによると、「朝の1時間は夜の2時間以上の価値がある」といいます。朝の45分を有効に使えば、昼下がりの90分に相当する勉強ができるかもしれません。

 ある調査によると、一般的な成人は午前6時前後に起床するが、その3時間後の9時までにやることは、シャワーを浴びて出勤するくらいだといいます。

 一方、世界的企業のCEOは、自分だけの時間が取れる早朝に読書をしたり、良質なニュースをチェックしたり、優先順位の高い事業計画の構想を練るなどの知的習慣を持っています。朝、会社に行く前に勉強などをする「朝活」も一時期ブームになりましたが、成功者は朝の時間をうまく活用しているようです。

 早朝は「意志の力が最も高まる時間帯である」と言われています。実際に「夜よりもポジティブに考えられる」と感じる人は多いでしょう。早起きすることを習慣化すると、意味もなく夜更かしすることもなくなり、好循環です。朝の時間の使い方を振り返り、この中に知的時間を組み込めないか考えてみましょう。

 

4 細切れ時間を活用する

 自由に使える時間を洗い出すと、仕事と仕事の間や生活の中で ちょっとしたすきま時間がたくさんあることに気づきます。通学・通勤時間、ランチで食事が来るまでの時間、ATMの待ち時間など、細切れ時間1回15分程度でも、1日6回以上あると考えれば、1日90分以上の時間となります。

 「どうしても早起きできない、夜は疲れて寝てしまう」という人は、この生活の中の細切れ時間を有効に使うことで、知的生活を送ることも夢ではありません。そのために、常に本を持ち歩き、すきま時間を見つけたらすぐに本を開くことを習慣化するべきでしょう。

 

5 付き合いに時間を取られすぎないポリシーを持つ

 会社勤めをしていると、仕事帰りに付き合いで食事や飲みに行く機会もあります。もちろん、人脈を広げ、信頼関係をつくることは大事です。しかし、そうしたことに時間を使いすぎてしまうことで、勉強時間を無駄にしてしまうこともあります。そうならないために、自分の中で「ここまで」と線引きをして、流されない自分なりのポリシーが必要です。

 早く家に帰って自分の時間を確保し、落ち着いた心境で寝た方が、翌朝も気持ちよく1日をスタートできます。また、アルコールを飲んだ後には知的活動がほぼできなくなることが多いので、夜のアルコールを控えることも知的時間を確保するためには重要です。

 

6 知的時間を毎日の生活の中に「習慣化」する

 あなたは これで何分の知的時間を捻出できそうですか?

 人によって成功パターンは違います。自分に一番合った方法を見つけ、習慣にしてしまいましょう。

 初めは意志の力が必要なことでも、習慣にすると楽にできるようになります。新しい習慣を身に付けるポイントは、できることから始め、完璧主義にならないことが大切です。

 はじめは毎日ではなく、週に3日~4日を目安に目標を立てます。そして、時間も90分間ではなく、半分の45分間くらいから始めると、挫折することなく続けることができます。

 少しずつでも習慣を続けること自体が、自分の自信になるはずです。そして、最終的にこの習慣が身に付けば、あなたは成功者への階段を毎日上り続けることができます。

 自分の時間を自分だけのものだと思うと、無駄に使ってしまうこともあります。しかし、自分の時間は「神仏から預かっている大切な時間だ」と考えると、今まで以上に大切に使うことができます。これから1日90分の知的時間を取る習慣で「知的成功者」を目指して行きましょう。

参考

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