損益計画

 損益計画では、売上高と各種費用を見積もります。これにより、以下の各種利益が計算されます。売上高は、販売計画で見積もったものです。

 売上総利益 =売上高―売上原価
 営業利益 =売上高―売上原価―販管費
 経常利益 =売上高―売上原価―販管費―営業外損益
 純利益 =売上高―売上原価―販管費―営業外損益―税
 ※営業外損益=財務活動・金融活動など、本業外の損益(支払利息など)

 販管費とは、販売費および一般管理費の略です。人件費や減価償却費といった物件費が含まれます。

販管費比率(販管費÷売上高)の低さは、経営効率の良さを意味することがあり、業種によっても異なります。一般的に大企業ほど低いことが知られています。販管費比率の低下は一つの経営指針にもなるということです。

 販管費に含まれる減価償却費についても しっかり見ておきましょう。

 減価償却費とは、設備・機械・車両などといった 時間経過とともに価値が減っていく資産を、購入時に全額必要経費とはせずに、使用可能な期間(法定耐用年数)にわたって分割し必要経費として計上していく科目です。実際に費用としてお金が出ていくわけではない額です。そのため、例にあるように返済可能額の欄には「税引後利益(純利益)+減価償却費」の額が書かれています。
 また、業種により難しいこともあると考えられますが、売上が増えたときに、売上の増加率ほどには販管費が増えないような事業の仕組みをつくることができると、投資家の評価が高いでしょう。売上が増えたときに利益の増え方が大きく、投資家が重視する「成長性」が大きく見込めるからです。

経営と真理 へ

「仏法真理」へ戻る