バブル潰

 幸福の科学大川隆法総裁は、『幸福実現革命─自由の風の吹かせ方─』で次のように説かれました。

「大川 あのバブル崩壊のときに、私は、「これはバブルではないから、潰してはいけない」ということを発言したのですが、みんな・・・。

加藤 1990年台のご法話でも、一貫しておっしゃっていました。

大川 そうそう。初期のころに言いましたよね。みな、バブルを潰しにかかって、それ一色でしたね。もう、「国民の総意」という感じで、潰しに入っていました。私は、「こんなことをしたら、大変なことになる」と言っていたのですが、もう止まりませんでしたね。なんか、今の脱原発の運動がガーッときたのと同じですけれども、国民の総意のように言っていました。バブル崩壊によって、土地の値段が下がり、株の値段も下がりましたが、これが何を意味しているかというと、「会社の値段が下がり、担保がなくなって、その次は、銀行が不良債権で倒れ、資金の調達が不可能になって、産業がつくれなくなっていく」ということなんです。そういう流れが加速していくわけですね。あれが原因で、日本は伸びなくなったんです。それが分かっているんですよ。これがねえ、もう本当に悔しい。「なぜ分からないのだろう」という悔しさには、もう、何とも言えないものがあります。でも、バブル批判を書いている連中には、「自分らは株で儲けていない」というような思いがあったんでしょうね。

加藤 はい。1989年ごろ、中国のGDPは、ちょうど東京都と同じぐらいでした。それが、中国が猛烈な経済成長を続ける間、日本はまったく成長せず、あげくに株価は四分の一になり、気がつくと経済規模で逆転されてしまいました。 大川 前にも言ったことがありますが、あの菅さんが1990年代の初めに書いた本のなかには、「東京の人口を二百万人にまで減らしたら、土地付きの家に住めるようになる」という記述があるんです。まあ、「何を考えてるのか」という感じですよね。一千万人を追い出して、いったいどこに住めと言うんでしょうか。言っていることが、何か狂っていますよね。その狂っている何かに気がつかないままに、批判だけが、いろいろと、いっぱい積まれている感じですね。そして、その批判が間違っていたら、それをごまかすために、さらに、それに「上塗り」をしてくるでしょう?  今年、『平成の鬼平へのファイナル・ジャッジメント』(幸福実現党刊)を出して、日銀の三重野元総裁について、「間違っている」と言ったけど、あれに関しては、まったく無反応で、サイレントでしたね。「あれだけは認めてはならない」という不文律があるのではないでしょうか。あれを認めたら、実は、マスコミが崩壊するんですよ。しかも、マスコミだけでなく、要するに、バブル潰しを支持したのは、国民でもあるから、実は、民主主義の崩壊にまでつながっていくおそれが、実際はあるのではないかと思いますね。」

 バブル崩壊のとき、国民の総意のように言って、みなバブルを潰しにかかっていたが、これはバブルではないから潰してはいけないと一貫して発言していた。

 バブル潰しが原因で日本は伸びなくなった。土地の値段が下がり、株の値段も下がり、担保がなくなって銀行が不良債権で倒れ、資金調達が不可能になって、産業がつくれない流れが加速していった。

 (バブル潰しをした)日銀の三重野元総裁は「間違っている」と指摘した経典に対して(マスコミが)まったく無反応だったのは、この批判を認めたら、マスコミが崩壊するからであるし、マスコミだけでなく、民主主義の崩壊にまでつながっていくおそれがある。

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