実践家の2種類のリーダーシップ論
実践家は、次の2種類に分かれます。素朴概念レベルのリーダーシップのイメージを持つにとどまる人々と体系的なリーダーシップ論を明文化している人々の2種類です。
後者には、大企業のトップとしてリーダーシップを経営に発揮してきた人たちが含まれます現パナソニックの創業者である松下幸之助氏や、ゼネラル・エレクトリック社のジャック・ウェルチ氏を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
この2人については、自ら著したもの以外にも多くの書籍が発刊されており、ネット上でも多くの事例を目にすることができます。そこにはリーダーシップに関する示唆も豊富に含まれています。
松下幸之助に見るリーダーシップ
松下幸之助の「指導者の条件102項目」は、指導者の条件を箇条書きにしています。誰しも必ず自己のリーダーシップに関する「素朴概念」に合致する項目が見つかるはずです。
以下に一部を抜粋してみますので、「持論」構築のための素材を見つけてみてください。リーダー経験の乏しい場合には、過去の理想の上司を思い浮かべながら選んでみるとよいでしょう。
・あるがままにみとめる
・いうべきをいう
・怒りをもつ
・一視同仁
・命をかける
・祈る思い
・訴える
・落ち着き
・覚悟を決める
・価値判断
・過当競争を排す
・寛厳自在
・諫言をきく
・カンをやしなう
・気迫をもつ
・きびしさ
・決意をつよめる
・権威の活用
・原因は自分に
・謙虚と感謝