「薬物依存」の精神医療

 精神科医が患者に勧める抗不安薬や睡眠薬の使用量が、世界で日本が突出して多く、米国の6倍もあり、「抗不安薬依存」が深刻化している。  参考

 これらの薬はベンゾ系薬剤と呼ばれ、抗不安薬や睡眠薬として、精神科医や内科医が「飲み続けても安全」と患者に勧めている。ところが、この薬は長期に使うと副作用が表れやすく、薬物依存に陥って、薬をやめると不安の増大やパニック発作などの症状が表れることがあるという。日本では10年以上の服用者も多く、常用量依存患者は相当数にのぼると見られている。

 うつ やパニック障害の治療に薬を飲み続けて、さらに悪化し長期化するケースが後を絶たない。

 日本の精神科医療が薬物偏重である背景として、精神科医が患者の訴えを聞いて診断する力が不足していることがあげられている。

 依存性のある薬を半年分、1年分と長期で大量に処方されることが問題視されており、現代の日本の精神医療の問題と限界を露呈している。

 睡眠薬や抗不安剤を大量に飲んだ患者を受け入れる病院はごく限られており、多い病院では年に50人から100人を受け入れている。生命の危機に瀕する患者も多いことから、集中治療室(ICU)で対応せざるを得ず、通常の緊急患者の受け入れに支障が出ているほどだという。

 昔は医療が発達していなかったから、心の病気を治すのは主として宗教の役目でした。宗教的に見れば、心の病気のほとんどは「悪霊」という霊存在の作用によって起きる。

 今は薬が発達しているが、薬で心の作用を麻痺させ、症状を治めたとしても、根本的にその人の心が変わらなければ、また悪霊はやってくる。「おなじみさん」が憑いて入退院を繰り返すことになる。

 現代の医師、特に精神科の医師ほど宗教を学ぶ必要があるでしょう。宗教的真理を学ぶことで心に及ぼす霊的作用を知り、患者の心を正すように導くことと、薬の助けを両立することによって精神病や心の病を劇的に改善することができる。その証明としては、各種の宗教(特に幸福の科学において)「心の病」が治る事例が数えきれないほど起きていることを見れば分かる。

 統合失調症を自己努力によって克服できる患者はきわめて一部に限られます。実際にはほとんど不可能と言ってもよいほどです。したがって、現実の統合失調症の治療は、現代医学の薬物療法に頼らざるをえなくなります。

 薬物治療は対症療法として症状を軽減したりコントロールすることができますが、病気そのものを治すことはできません。軽度の段階で薬物療法が成功して回復にまでこぎ着けるのは、現時点では2~3割くらいだと言われます。ほかの7~8割の患者は、症状は治まっても全体的な異常さは依然として残ることになります。生気が失われる、無気力になる、正常な対人関係を保てなくなるなどの状態が続くことになります。

 治療薬で、潜在意識 → 顕在意識の流れを遮断(制限)することによって、憑依の最悪状況は避けられるようになりますが、それは「霊的エネルギー」の正常な流れ自体も遮断することになります。したがって、治療薬によって統合失調症の異常をコントロールしているかぎり、なかなか本来の状態には戻れないということになります。つまり、薬物で外見上の症状は抑えていても、「潜在意識レベル」では依然として外部から霊の侵入を受け続けていることもあるのです。時には、「心の自然治癒力」が十分に働かないために、霊が患者に憑依したままの状態が続くこともあります。こうなると病気の完全治癒からは程遠いことになります。

 薬物療法にはこうした限界があります。この辺りにもっと本質的な治療が求められます。スピリチュアル・ヒーリングによる治療や、霊的エネルギーの補充といったことが必要でしょう。

統合失調症の患者が「薬漬け」になる理由は「霊的視点」が欠けている

 医療と宗教との融合こそ、現代人の心の病を減らす道です

 心の病に陥った人や家族も、いたずらに宗教を忌避するのではなく、正しき宗教的真理を学び実践することが、薬物依存や廃人に至る悲劇から脱却し、幸福な人生へと転換する道であることを知るべきです。

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