心の病 「波長同通の法則」

 悪霊や悪魔の影響は「波長同通」の原則に基づいて起きる。たとえ、不慮の事故が続いたり、経済的苦境が現れたりといった、誤った生き方をして迷っている先祖の霊が原因と思われる不幸が起こっても、それは自分自身が呼び寄せている。

 だが、現代医学においては、精神病の原因は明確になっておらず、投薬治療か入院しか有効な治療手段がない。たとえば、統合失調症で精神科に入院している患者の4割が、3種類以上の抗精神病薬を処方されているとの調査結果であった(2013年8月20日付朝日新聞)。だが、3種類以上の薬を飲んでも治療効果はあがらないばかりか、むしろ副作用リスクが高まる。

 精神病の治療のためには、霊的な視点が不可欠です。統一した人格を維持できず、自他を傷つける行為が増える人は、たいてい、悪霊や悪魔といった存在に影響を受けている。

 この場合、自分がどのようなマイナスの思いを発しているのかをよく見つめ、反省する必要がある。

 この世の役職や経験からくるプライドを捨てて、正しい宗教に帰依する気持ちになれば、守る力は強くなるという。

 とはいえ、長期間にわたって悪霊や悪魔の影響を受けてきた場合は、悪しき部分を取り除こうとすると、本人の人格が崩壊する場合もある。ゆえに、悪霊と同通する思いや行いを反省すると同時に、「その人が気づいていない良さ、優れている点、苦労の中で耐え抜いたところは立派であるといった、新しい柱を差し込んで、自我を支えてやりながら、真理を注ぎ込んでいく作業が要る」との処方箋が示されました。

 一方、高級霊からの指導を受けている場合も、統合失調症と同じような症状が現れることがある。

 高度な霊能力を持ちながらも、この世的な判断力、仕事力、実務力とか、こうしたものを失わないことは、正気を失わないためにも非常に大事な訓練である。

 霊現象の中には、最初は高級霊のフリをして徐々に道を誤らせていく悪魔によるものや、高級霊が指導していたが指導されている本人の慢心や認識不足によって悪霊の指導に入れ替わっていくケースもある。そうした意味で、この世的な「重石」をかけ、霊的になりすぎないことも、悪霊や悪魔から身を守るためには大切なことのようです。

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