成功している人を祝福する心

 うつ の人は全世界に広がっています。やはり「与えられていることに対する感謝を考えなければいけない」ということです。例えば、「人間として生まれた」ということを「悪いことだ」と思う人もいるかもしれません。しかし、動物に比べたら人間は本当に幸せです。いろいろなことを自由に行えるからです。このように、少し視線を変え、自分に与えられているものの多さを考えてみることが大事です。また、他の人との比較にあまり執われないことも必要です。自分に関心があることのなかで、自分より優れた人を見たとき、「自分は駄目なのだ」と考える傾向性があったら改めたほうがよいでしょう。成功している人を祝福する気持ちを持つことも、うつ に対する非常に大切な薬になると思います。

 欠点や失敗は誰にでもある。ただ、小さな成功を積み重ね、自信を蓄えてから反省する方が建設的な気づきが得られ、うつ状態から回復しやすくなるだろう。医療には限界がある。だが、「心の力」を使う宗教的アプローチなら、根本的にうつ病から脱することは可能です。

参考

 幸福の科学大川隆法総裁は、『真実への目覚め』で以下のように説かれました。

「「自家発電」という言葉があります。発電所から電気を送電してもらうのではなく、自分自身の家で発電することです。ウツの治療には、この「自家発電」が必要です。「どうやって発電機を回すか。どうやって自分自身のなかからエネルギーを溢れ出させるか。どうやって自分自身を明るい気持ちにするか。どうやって自分自身を光り輝かせるようにするか」ということがポイントになるのです。最初に述べておきたいのは、「ウツの状態にある人は、他の人に対する感謝の心を持っていない」ということです。ですから、まずは、「自分は、他の人から、いろいろなお世話を受けている。多くの人々の努力の結果、現在までの自分の人生があった」ということに対して、感謝の心を持つことから始めるべきです。その感謝の心を持つことによって、「自分は、実は恵まれていたのだ」ということを発見することが大事です。これが第一点です。

 第二点は、「自分は神の子である」という気持ちを強く持つことです。自分は、本来、神のつくられた子供である。神につくられた光の子供なのだ」という強い自覚を持ち、自分自身に対する重要感を持つことが大事です。キリスト教の教えも素晴らしいと思いますし、カトリックの教えもよいものだとは思うのですが、その教えには、「原罪」や「人間は罪の子である」という思想が非常に強く入っているために、キリスト教徒には、それをまともに受け入れすぎて、どうしても明るい面を見切れない人がいます。しかし、見方を変えれば、世の中は、素晴らしいことに満ちているのです。ですから、「自分が見ているものは何なのか」ということを考え、いつも、暗い方向に目が向いているのであれば、世の中の明るい方向を見ようと努力することが大事です。これは、心の方向性を変えるだけでできるのです。例えば、「自分は、つまらない、何一つ取り得のない人間だ」と思っている人は大勢います。ウツの人には、そういう人が多いのです。ところが、自分について、よく考えてみたら、そうではないはずです。自分自身のよいところについて、「どんなところがありますか」と他の人に訊いてみたら、たちどころに五つも六つも挙げてくれるでしょう。他の人のよいところは分かるのです。しかし、自分の悪いところを責めている人には、それが、なかなか分からないわけです。こうして、人生の方向性が明るいほうを向き、軌道に乗り始めたら、あとは小さな成功を積み重ねていくことが大事です。まずは、大きな成功を狙わず、小さな成功を積み重ねていき、自信をつけていくことです。小さな成功を積み重ねて自信がついてきたら、そのときに初めて、自分の悪かったところを謙虚に反省するだけの力が備わってくると思うのです。このようなステップが大事であると私は考えます」

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