愛と障害者と悪魔の働きについて 

 幸福の科学の大川隆法総裁は、『『愛と障害者と悪魔の働きについて 「相模原障害者施設」殺傷事件』のまえがきで、次のように述べておられます。

「何とも衝撃的で凄惨な事件が起きたものだ。障害者施設を舞台として、そこで解雇された元職員が、夜中に忍び込み、一人で十九人を殺し、二十六人に重軽傷を負わせた。個人犯罪としては、戦後日本では最大規模のものと思われる。事件そのものは殺人事件として、警察や裁判所マターとなり、マスコミが障害者施設や容疑者に対する医者の対応を追及していくだろう。単なる突発的な事件なら、私の出番ではないが、背後に、「重度の障害者は安楽死させるべきだ」という政治・宗教にまたがる主張があるので、何らかの悪魔的な働きかけがあったと見て、スピリチュアルなリサーチを行ってみた。結果は、驚くべき内容で、予兆としては「未来への衝撃」に値するものだった。私たちは、効率的で生産的な社会を夢みるあまり、「神の愛」を忘れてはいまいか。いま一度、障害者問題を宗教的視点で捉え直してみたいと思う。」

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 今回の殺傷事件は、「重度障害者は安楽死させるべき」という主張に基づく確信犯であった。

 被告の「障害者は安楽死させるべきだ」という主張も、「弱者を皆殺しにしても構わない。強者だけが残ればいい」という粛清を肯定する思想につながる可能性がある。これは、ヒトラーの全体主義思想そのものです。

 大川隆法総裁は、『愛と障害者と悪魔の働きについて』の中で以下のように警告しておられます。

『重複障害者を抹殺しても構わない』というような思想が流行ってきて、これに”類似品”が続いてくるかもしれません。これで純血主義が出来上がってくると、ネオナチみたいなものが出てこられる道筋が、今、立とうとしているわけです。これは、十年以内の未来が見えますね

 大川隆法総裁は、事件の黒幕は「超人思想」や「純血主義」を提唱しヒトラーにも影響を与えた哲学者のニーチェであるとした。弱者を排除する思想が広まれば、日本も北朝鮮や中国のような国になる危険性がないとは言い切れない。

 たとえ重度の障害があったとしても、罪もない人間の命を奪うことは許されることではない。それを正当化する社会は全体主義に近づくでしょう。

参考

 ここには何らかの悪魔的な働きかけがあると見抜いた大川隆法総裁は、事件翌日、容疑者に影響を与えた霊的存在を呼び出した。

 現れたのは、「障害者の血は穢れている」と主張し、差別感情をむき出しにする小悪魔。さらにその小悪魔を思想的に指導した存在を呼び出すと、ドイツの哲学者ニーチェの霊が現れた。

 ニーチェは、正義の基準を示す宗教や道徳を否定し、弱者の撲滅につながる思想を説き、ヒトラーに影響を与えたとされる。

 霊言収録後の報道でも、容疑者が「ヒトラー思想が降りてきた」と語っていたことが明らかになっている。

 

障害者殺戮の背景にある「ヒトラーの思想」

 容疑者のいう「ヒトラーの思想」とは、「ドイツ民族を世界一の民族にする」という名目で行われたナチス・ドイツの優生政策にあたると考えられる。1939年以降、約7万人の障害者が安楽死させられ、その後のユダヤ人大虐殺へと繋がっている。今回の事件の容疑者が衆院議長あてに書いた手紙には、「重複障害者に対する命のあり方は未(いま)だに答えが見つかっていない所だと考えました。障害者は不幸を作ることしかできません」とある。「重複障害者」とは、身体障害や知的障害など複数の障害を持つ障害者のことで、介護の負担が大きいのも事実である。この手紙には、犯行を計画した動機として、「保護者の疲れきった表情、施設で働いている職員の生気の欠けた瞳」を指摘。「障害者は人間としてではなく、動物として生活を過しております」と記している。この施設にいた障害者は、働くことが難しく会話もままならない重度の障害者が多かった。こうした障害者の人間としての尊厳をどうとらえるかが問題になるでしょう。

 本書によって、「魔の跳梁」による大量殺傷事件という不思議な現象が実際にこの世で起きていたことが確認されたわけです。

 「悪魔」という存在は、いったい何を考えどう行動するものか。その影響力をどういった形でこの世の人々に及ぼしているのか。

 

事件はナチス復興の予兆?

 霊言収録の終盤、大川隆法総裁は「『重複障害者を抹殺しても構わない』というような思想が流行ってきて、これに”類似品”が続いてくるかもしれません。これで純血主義が出来上がってくると、ネオナチみたいなものが出てこられる道筋が、今、立とうとしているわけです」と警鐘を鳴らした。

 ヒトラー率いるナチスは、ドイツ民族の優れた遺伝子や血脈を残す「優生政策」を進め、障害者やユダヤ人を遺伝子的に劣っているとして大量虐殺した。

「ネオナチ」とは、このナチス的思考の復興運動を指す。具体的には、アメリカの黒人差別主義、ヨーロッパで頻発するイスラム教徒や移民を排斥するテロなど、自分の属する国家や民族を絶対視し他民族を暴力的に排除しようという動きである。

 日本では、今のところ外国人や他民族を狙った大規模なテロは起きていない。だが、「戦争反対」を掲げつつ暴力的行為を繰り返す基地反対運動や在日外国人への差別意識をむき出しにしたデモ活動などは問題が多い。平和実現や愛国心などの動機による行為でも、特定の人々に敵意を向けることは正義に反する。

 大川隆法総裁は、「ジャスティス(正義)」が立たないかぎり、保守系からも左翼系からも粛清や排除の思想を肯定する勢力が出てくる余地があると指摘した。

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