海外の研究チームが「STAP現象」の再現に成功

 小保方晴子さんの STAP細胞の研究が、海外では別の形で続いています。

 独ハイデルベルク大学の研究チームが STAP細胞の論文を下地に、「がん細胞に酸性の刺激を与えたところ多能性細胞になった」ことを報告する論文を発表。人間のがん細胞の酸性度が人体の他の細胞よりも強いことに注目して、がん治療の研究をしているとのことです。撤回された STAP論文について、「がん幹細胞の研究では現在も興味深い」と評価。STAP論文や理化学研究所などが公開した実験手順を参考にしつつ、修正を加えてがん細胞を酸性の溶液に浸しました。その結果、がん細胞の一部が多能性を獲得し、残りは死滅したといいます。ここで重要なのは、「刺激を与えられた細胞が多能性を示す」という STAP現象が起きることです。小保方さんの論文と細胞の種類は異なり、条件も修正されているが、「酸性の溶液に浸すと細胞が多能性を得た」という意味での STAP現象を再現したと言える。

参考

海外の「白紙の目」

 小保方さんは、出版した手記『あの日』の中で、騒動後に理研が行った検証実験で、自分が担当する STAP細胞をつくる部分については成功していたと述べている。

 だが、論文の共著者である若山照彦・山梨大学教授の担当だったキメラマウスの作製は失敗。理研はこの検証実験を「失敗」として発表した。

 理研の再現実験では、作成した細胞からマウスまでできて初めて成功とみなすものだとされていました。

 海外の研究者が、STAPをめぐるこうした細かな事情を知らされることなく、日本のマスコミの異常なバッシングに基づいて小保方さんを批判するのも無理はない。

 裏を返せば、海外の研究者は「STAP細胞というアイデアには可能性がある」というフェアな見方をしている。

 組織の論理と上司のメンツが優先される環境では、若い研究者の柔軟な発想の芽が摘まれる。それでは小保方さんのような優秀な研究者たちが日本からどんどん海外に逃げてしまうでしょう。

 日本で STAP研究がつぶされている間に、海外では研究がどんどん進んでいく。この状況を見て日本の研究者は何を思うのでしょうか。

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