妊娠は「神の意志」か

 この問題を考えるには大前提があります。幸福の科学は大川隆法総裁の長年の霊界探究により、妊娠について次のような真実を明らかにしている。

 ヒトの受精から妊娠8週目までは、胎芽(7週目まで)や胎児(8週目以降)に魂は宿っていない。9週目頃に初めて霊界から魂が宿る。この前後に子供に関する夢を見る妊婦が多いのはそのためなのです。

 胎児に宿る魂は原則、両親となる男女が生まれて来る前に、霊界で親子の約束を交わした縁ある相手である。つまり、妊娠は神の意志で一方的に決まるものではなく、魂同士の約束や自由意志が介在している。その意味で、カトリックが避妊や中絶を神の意志に反するとして戒律で禁じるのは行き過ぎである。経済的な問題がある場合や、母体が危険な場合、犯罪による妊娠など、やむを得ない事情がある場合は避妊や中絶を認めるよう、考え方を修正することが望ましい。

 だがもちろん、安易な中絶は決して勧められない。9週目以降に中絶されると魂に傷や恐怖感が残り、再び生まれて来られるようになるまでに長い年月がかかる。8週目以前の中絶でも、生まれようとしていた魂が計画をフイにされてしまう点は同じなのです。

 人工妊娠中絶に関しては、宗教による全面禁止も、唯物論的な考えに基づく自由化も、どちらも両極端です。霊的真実を知った上で現代社会に適合する考え方を打ち出すことが、カトリック国の人々の幸福につながるのです。

参考