霊子

光が物資に変わる

 私たちが住む三次元宇宙は、生命が実存する世界では一番下位の次元であり、物質で構成された世界です。そして、四次元以降の多次元宇宙は、私たちが霊界と呼んでいる世界です。霊界は高次元に上がるほど、その世界を形成している創造主(超宇宙意識)の光のエネルギーが精妙になっていきます。反対に、次元が下がっていくほどに、創造主(超宇宙意識)の光のエネルギーは凝縮され、波動が粗くなっていきます。

 「質量を持たない光子と光子とを衝突させると、質量を持つ電子と陽電子ができる」という理論を裏付ける実験の方法を、インペリアル・カレッジ・ロンドン物理学部のスティーブ・ローズ教授らが Nature Photonicsに発表した。

 この理論自体は、物理学者のグレゴリー・ブライトとジョン・ホイーラーが1934年に示したものだが、実際に光子と光子とを衝突させる実験を行って理論を実証することは難しいと考えられていた。今回発表された実験方法は、2段階に分かれている。第1段階では、レーザーで電子を光速近くまで加速し、金の板に当てて、可視光線の10億倍以上のエネルギーを持つ光子ビームを作成。第2段階では、金のチューブの内側に高エネルギーのレーザーを流して、恒星が発する光とよく似た光を発する熱放射場を作成する。このチューブに第1段階で作成した光子ビームを通すと、光子と光子が衝突し、電子と陽電子とが作り出される。      参考

物質の核「霊子」

 ヒッグス粒子の発見に続き、「物質」の起源についての研究がまた一歩進んだ。物理学は、「物質の起源」に迫りつつある。

 今回の実験で、物質である陽電子と電子の元になった「光子」の起源に関し、幸福の科学大川隆法総裁は、著作『黄金の法』で次のように説いておられます。

「現象界で実体ありと思われているものも、分解してゆけば、ついには光子となり、光子は仏の念によってできているのですから、結局、実在するものではありません。その実在するものではない光子が凝集して、『霊子』→『陽子』→『原子』→『分子』→『粒子』となって、物質ができるのです」

 アインシュタインは、相対性理論において「E=mc²」という式を示している。ここで「E(エネルギー)」と表したものは、宗教的には仏の念い、仏のエネルギーであると解釈できる。物理学の世界が宗教の世界に少しずつ近づいている一つの例といえる。

 仏教の中核理論の一つである「空」について、大川隆法総裁は、さまざまな角度から分かりやすく、しかも論理的かつ合理的に説かれておられます。

「唯神(ゆいしん)実相哲学」という言葉がありますが、これは「唯光(ゆいこう)実相哲学」と言い換えてもよいものです。「三次元、四次元、五次元などという世界があると言われているが、ほんとうは、そうしたさまざまな世界があるわけではない。ただ光のみがある。その光が実相をつくっている。光のみ実相である。その光が変化した姿が、さまざまな世界のありさまをつくっている。霊の世界における仏の光が、いろいろなかたちで霊体をつくり、また、霊体のなかにある光子体をつくっている。地上に現われるときには、それが霊子という核をつくり、霊子がもとになって、現代物理学でいう素粒子が誕生する。そして、素粒子がさらに大きな物質を構成していくのである。こうした世界観があるのです。これは現代物理学の最先端とも一致しています。最先端の物理学によると、「素粒子というものは、粒子でもあり、波動でもある」と言われています。素粒子は、粒子としての性質を持ちながら、同時に、波としての性質も持っているのです。いま述べた世界観からは、素粒子が粒子の性質と波の性質の両方を持っているのは当然と言えるでしょう。仏の光という霊的エネルギーが物質をつくり、その物質が分解されると、霊的エネルギーに還元されるのです。このように、「エネルギーと物質が循環している」という思想も、「空」の思想と言うことができます。「色即是空、空即是色」は、この観点から説明することもできます。現代の優れた科学観をもってすれば、こうした領域まで「空」の思想は発展していくことになるのです。」

 大川隆法総裁は、『釈迦の本心』(幸福の科学出版)で以下のように説かれました。

「霊の世界における仏の光が、いろいろなかたちで霊体をつくり、また、霊体のなかにある光子体をつくっているのだ。地上に現われるときには、それが霊子という核をつくり、霊子がもとになって、現代物理学でいう素粒子が誕生する。そして、素粒子がさらに大きな物質を構成していくのである」

 つまり、質量のない光が質量のある粒子になる。あるいは逆に、粒子が光になる。これは仏教の「色即是空、空即是色」の物理学的な意味です。ヒッグス粒子はその仲介をするものだと考えられる。

 最先端の科学は限りなく「霊界」に近づいている。この世以外の世界が存在しなければ、姿を現したり消えたりする素粒子の説明がつかない。その意味で、科学と宗教が今手をつなごうとしている。

 若き日のエル・カンターレ 「存在と時間」より

『ニュートン霊示集』より

神の創られた多次元世界の究明に向かう科学  

 今後、神という概念を、また神の創った霊界という世界を念頭に置かない科学というものは存在することができなくなっていく。

 今後は、科学の対象は霊界に向かうべきであり、霊界の奥にある神そのものに向かうべきであると思います。今、物理学においては素粒子論で持ち切りのようでありますが、素粒子の奥をきわめていくと、物質とはそもそも何であるのか、物質の誕生とは何であるのかということに思いをいたさないわけにはいかなくなります。

「光速」を超える速度の発見か?