暗黒物質(ダークマター)の宇宙地図

 国立天文台や東大などの研究チームが、アメリカ・ハワイにある「すばる望遠鏡」を使い、暗黒物質(ダークマター)の宇宙における分布地図を作製、公開しました。

 暗黒物質(ダークマター)とは、目に見えず、手で触れることもできない物質。光を反射しないことから「暗黒」と呼ばれる。質量を持つため、その密度が高い領域で光の進路を曲げることから、間接的にその存在を観測することができる。宇宙の約95%がこうした暗黒物質や暗黒エネルギーで占められているという。

 発表によると、カニ座周辺の満月10個分ほどの範囲に、太陽の100兆倍以上の質量がある暗黒物質の固まりが9つあることが判明。これまでの理論で予測されていたよりも多かったとのことです。

 

 この暗黒物質について、素粒子を「ひも」で説明する超弦理論の提唱者の一人である、ニューヨーク市立大学のカク・ミチオ教授は、テレビ番組で「目に見えない平行世界に存在する質量を感じているのでは」と、平行世界の存在の可能性に触れている。現代科学において、重力は11次元をすり抜けることができる唯一の力であるため、平行世界が存在した場合、我々の住むこの世界と干渉できるとしたらそれは重力しかないからである。 

参考