四次元幽界

 「四次元幽界」というのは、あの世のなかで地上にもっとも近い、いわば天国と地獄の境目の世界のことです。

 そこでは、死んであの世に還っているというのに、自分が霊であることを認識できないまま生活している人が多いわけです。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『永遠の法』で以下のように説かれました。

「「悟り」という言葉にもいろいろな意味があります。低い意味での悟りとは、たとえば、「人間は肉体ではない」ということを知ることです。これだけでも、悟りは悟りなのです。四次元幽界においては、「人間は肉体ではない」ということを明確に悟っている人は、そう多くありません。肉体のような、肉体ではないような、まだはっきりとは分からない生活をしている人が多いのです。また、地獄界から天上界へ上がるときの悟りもあります。この場合の悟りとは、「人間は自己保存欲のままに生きてはいけない。人間は他人のために生きなければいけない存在である」ということについて、最低限の認識を持つことです。地獄にいる人たちは自我我欲のままに生きています。自分中心であって、「自分が、自分が」という思いに満ちています。「自分さえよければ、人はどうなってもいい」という思いで生きている人が地獄にいて、「自分のために生きることの、いったいどこが悪いのか」と言っているのです。  ただ、彼らも、自分と同じように、自己保存欲、自我我欲のままに生きている人間たちといっしょに、何十年、何百年と地獄で生きているうちに、それがいやになって、考えを改める時期が来ます。これが、地獄から天国へ上がる場合に必要な最初の悟りです。もっとやすらぎのある平和な世界を希望する時期が来るわけです。」

 「地獄」というのは、この「四次元」のなかのよどんだ領域のことであって、現代社会では亡くなった方の半分以上が、この地獄の方に行ってしまうとも以前から教えていただいています。

 地獄に行ってしまった人は、自分と同じような人びとの見苦しい姿を、いやというほど見せつけられるなかで、「人間は自己保存欲のままに生きてはいけない」と分かったとき、つまり、そういう悟りを開いたときに、天国(まずは四次元のなかの精霊界)に上がっていくことができる、ということなんだと思います。

 とするならば、「人間は自己保存欲のままに生きてはいけない」「人間は肉体ではない」という程度の知識さえあれば、最低限ではあっても、あの世に還ったときに惑わずにすむわけです。