人間の運命をつくっている要因

 人間の運命をつくっている要因は、第一に、生まれてくる前に立てた計画、第二に、地上に出てからの本人の努力、第三に、守護霊や指導霊、憑依霊などの悪霊の霊的影響がある。

 この二番目と三番目の部分で、当初の計画では考えていなかったはずなのに、地獄に堕ちる人が出てきてしまう。

 だからこそ、当初の人生計画どおりに十分に人生の運命を切り拓いていくためには、第一に、正しき心を探究する姿勢をもつこと。第二に、多くの人を愛しながら生きていこうと決意すること。第三に、人間の本質を善きものと見る性善説の考え方をもつことである。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『「幸福になれない」症候群』で以下のように説かれました。

「運命は変えがたいものかといえば、そうではない部分もあります。確かに、人間の運命には、すでに決まっていて変えがたい部分もありますが、本人の自由意志による裁量に任されている部分もそうとうあります。その裁量の幅は、個人によってかなり差があるのです。人間の運命をつくっている要因は何でしょうか。一番目は、生まれてくる前に立てた計画です。二番目は、地上に出てからの本人の努力です。三番目は、霊的影響です。この霊的影響のなかには、本人の守護霊や指導霊の影響もあれば、憑依霊などの悪霊の影響もあります。こうした要因が重なり合って、その人の運命が決まっていくのです。ただ、ここで考えていただきたい点は、「地上に生まれてくるときに、自分が地獄に堕ちる計画を立てて出てくる人はいない」ということです。「最悪の場合は、そうした結果になるかもしれない」とは思っても、「おそらく、そんなことはあるまい」と思って生まれてきているのです。しかし、現実には、かなりの数の人が地獄に堕ちています。こうした人は、生まれ落ちてから死ぬまでのあいだに、運命にかなりの変更があったと見てよいでしょう。変更があったのは、二番目の「本人の努力」と三番目の「霊的影響」の部分です。守護霊の指導を受けて、まっとうな人生を送れば問題ないのですが、心にくもりをつくり、間違った心のままに生きていると、悪しき霊たちに憑依され、心がさらに重く暗い方向へと傾いていき、地獄に堕ちることになるのです。こうした危険性を充分に知ったうえで、世の中を渡り、運命を開いていくためには、次の三つの心掛けが大事です。  第一の心掛けは、常にみずからの心を見つめ、間違いがあったならば修正していくことです。正しき心を探究する姿勢が大事なのです。自分が間違った思いを持ったならば反省し、間違った行動をしたならば、すぐに詫びるなり行為を改めるなりして、間違いの修正をすることです。

 第二の心掛けは、「多くの人を愛しながら生きていこう」と決意することです。「多くの人を幸せにしよう」という愛の思いで生きている人には、運が開けていきます。どうしても運が開けない人は、自分のことばかり考えている場合が多いのです。自分だけよかれと思って、いろいろ努力してみても、「どうしても道が開けない」「人の協力が得られない」ということがあります。それは、人を愛する気持ちが足りないことが原因なのです。  

 第三の心掛けは、人間の本質を善きものと見ていくことです。性悪説のように、人間の本質を悪しきものととらえたならば、世の中は素晴らしいものにはなりませんし、自分自身の人生も、しだいにみじめなものになっていくことでしょう。自分自身の本質を善きものと思い、他の人の本質もまた善きものと思うことです。よい運命をつくっていくためには、こうした性善説の考え方をとることが必要です。」