格差社会を生き抜くために 7つのマインドシフト

   (参考『希望の法』)

1 自分が“勝ち組”になれるとは思えない・・・

  勝ち負けの物差しは一つではない

 いわゆる勝ち組の中にも、別の物差し(例えば家庭面)で見ると負け組に入る人はたくさんいるし、その逆もいる。人間の幸せは、何本もの物差しで総合的に見ないと分からない。自分なりの物差しで、本人が「自分は幸福だ」と言えるなら、やはりその人は幸福なのである。

2 優秀な人たちと競争する自信がない・・・

  他人との競争より「変化していく自分」を楽しもう

 だれでも子供時代の自分と比べれば、さまざまな面で進歩している。昨日の自分から今日の自分、明日の自分へと、少しずつ伸びて変化していく自分を楽しみながら長く続けていけば、いつの間にか他人を追い越すこともある。

3 何の仕事に就けばいいか分からずやる気も出ない・・・

  そんなのは“恵まれた悩み”だと知ろう

 世界各地には、銃弾が飛び交っている地域や、人びとが飢えに苦しんでいる国もある。豊かな日本における悩みの多くは、実は「選択の豊富さ」に過ぎないのだ。ぜいたくやわがままな心を振り返り、原点に戻って努力していこう。

4 こんな自分は日陰の人生しか歩めなさそう・・・

  「光」をさえぎっているのはそう思う自分自身の心だ

 太陽の強い光も、段ボール一枚でさえぎることができるように、心の中のつまらない“障害物”で希望の光をさえぎっていないか。自分と似たような境遇でも、前向きに頑張っている人は必ずいるはず。自分の心の中の何が光をさえぎっているのかを見極め、それを取り除く決意をしよう。

5 だれも自分をほめてくれないからテンションが保てない・・・

  だったら自分で自分をほめてみよう

 世の中には、優しい言葉をかけてくれる人の数はまだまだ少ない。うつ状態になるくらいなら、たとえば週に1度ぐらいは自分で自分をほめ、気分を高揚させることも大事。ただし、人に聞かれないよう、一人の時に。

6 人から嫉妬されるのはイヤ・・・

  「他の人のために生きたい」という気持ちを常に持っておこう

 それを外に出す必要はないが、常に心の中に持っておくこと。たとえは悪いが、サル山のボスザルが獲物を一人占めすれば他のサルは怒るし、他のサルにも分けてやれば丸くおさまる。自分一人の成功にしないことが、多くの人の支持や賛同を得る秘訣である。

7 自分は明らかにマイナスの条件(家庭環境、健康状態ほか)を抱えている・・・

 大変な人生でこそ人格(魂)が磨かれる

 この世の人生は、もともと魂を磨くための試練の場。ある意味で、偉大な魂であるほど、この世では大きな試練に出会うこともある。大変な試練が来ているなら、「自分には、それだけ大いなる使命があるのだ」と思うことである。

 

「光」は自分で灯していける

 「競争社会の光と影」という言葉がある。強い光が濃い影を生むように、強者の陰で弱者が犠牲になっているという見方である。だが、人間はビルの谷間の雑草ではない。影が嫌なら光を求めて移動すればいいし、自分で光を灯すことだってできる。たとえ学歴がなくても、家が貧しくても、客観的条件が良くても悪くても、自分は変わっていけるという希望を持って努力を重ね、自分に合った幸福をつかむ人はたくさんいる。

 格差社会になったから自分が「下流」になったり不幸になるのではない。「格差」などに心とらわれず、自らの考え方や努力によって、希望を持って生きていくことこそ大事である。

 格差を否定し、結果平等を求めすぎると、そこに停滞や堕落も生まれてくる。もちろん、弱者のためのセーフティーネットや敗者復活の仕組みは必要だろう。だが、まずは一人ひとりが意志を固め、自分にできることをやっていってこそ、人としてこの世に生まれた意味や喜びを感じられるはず。たとえどんな立場にあっても、自らの心に希望の光を灯すことはできる。

参考

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