ヒットをつくる秘訣

 業種を問わず、世間様から見て、お役に立つ仕事をしていれば、必ずそれなりの経済的な報酬が与えられるようになっている。

 人々の役に立つ仕事をしていれば、しかるべきときにしかるべき手を伸ばして引っ張ってくれる人が必ず現れ、今いる会社で自分の能力や才能を生かし切れなくなれば、必ず新天地が開けるようになっている。したがって、一過性の経済的問題については、あまり悩みすぎる必要はない。人様のお役に立つことを心掛けながら、その結果については大いなるものに委ねて祈っていれば 必ず道は開けてくる。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『智慧の経営』で以下のように説かれました。

「この世の中では、世間様から見て、お役に立つ仕事をしていれば、それなりの経済的な報酬が与えられるようになっています。必ず、そうです。しかも、業種を問わず、そうなのです。
 つまり、自分の収入額を決定しているのは、自分自身ではなく、周りの人たち、あるいは、お客様など、世間一般の人たちなのです。
 例えば、不況期であっても、商売が繁盛しているところと、繁盛していないところが出てきますし、同じ会社のなかでも、収入が増える人と増えない人が出てきます。それを決めているのは、自分ではありません。周りの人たちが、そのように決めてくださるわけです。
 したがって、お金を儲けようとして、あがく必要など全然ありません。多くの人の役に立つ仕事を常に心掛けることです。「多くの人の笑顔や幸福な姿を見ることを喜びとする。そうしたことを、自分の仕事の延長上に見いだす」というような努力をすることが大事です。「人々の役に立ち、人々から感謝されていて、経済的な報酬がない」ということはありえないのです。
 「自社の商品やサービスはこんなによいのに、売れないのはおかしい」と言うのは勝手ですが、やはり、世間の目は厳しいものです。
 また、「不況だから潰れた」という言い訳をよく聞きますが、同じ通りや繁華街にあっても、「潰れるところあり、潰れないところあり」です。お客が減って潰れるところがある一方、お客が増えているところもあるのです。
 本当に不思議なことですが、この事実に対しては謙虚でなければならないと思います。
 経済問題については、個別具体的なことを深く考えすぎる必要はありません。世間様のお役に立つような仕事を常に心掛けていれば、どのような職場にいても、みなさんの経済状況は好転します。
 そして、今いる会社のなかで、自分の持っている能力や才能を生かし切れなくなった場合には、必ず、新天地が開けるようになっています。世の中というのは、そのようなものなのです。
 見る人は、必ず見ています。人々の役に立つ仕事をしていれば、みなさんに、もっと大きな仕事をさせるべく、しかるべきときに、しかるべき手を伸ばして引っ張ってくれる人が、必ず現れてくるのです。
 繰り返しますが、経済的な問題については、一過性のものがあったとしても、あまり深く悩みすぎる必要はありません。人様のお役に立つことを心掛けながら、その結果については、大いなるものに委ねて、祈ってください。そうすれば、必ず道は開けてきます。」
(26~29ページ)

 自分ではできないから、プロデュースしてほかの人にやらせているところに尽きる。

 自分だけの成功ではなく、裏方になってほかの人を売り出し、その成功を自分の成功として間接的に喜ぶ気持ちを持っている。

 国民すべてがターゲットになっていて、ターゲット層は明確にしていない。

 大川隆法総裁は、『マーケティングの天才秋元康に学ぶ AKB48ヒットの秘密』で、AKB48をはじめとする大ヒットメーカー・秋元康氏の守護霊の言葉(「霊言」)を、インタビュー形式で次のように紹介しておられます。

「三宅 秋元さんは、今、人の心をつかみ、世の中の仕掛け人として大活躍をされています。ヒットをつくる秘訣について、ぜひ教えていただければと思います。
秋元康守護霊 なぜでしょうかねえ。
 私は、自分がそうなりたかったのに、自分ではできないから、ほかの人をプロデュースして、やらせている。まあ、ここに尽きるんだろうと思うんだよな。
 普通は、自分が有名になりたくて頑張るじゃない? 「歌手になりたい」「俳優になりたい」と考え、自分を売り出して有名になりたがる。
 でも、私は、「一歩引き、裏方になって、ほかの人を売り出し、その成功を自分の成功として間接的に喜ぶ」という気持ちを持ってるからさ、それが、取っ替え、引っ替え、いろんな人を使いながら、成功が続いていく理由なのかな。そういう気がするね。
 自分だけの成功だったら続かないけど、ほかの人を成功させていこうとしてるので、その人の持ち味を生かし、長所のところを売り出して、「どうやったら、この人がヒットし、大勢に受け入れられるか」ということを、いつも考えてるからね。これが、ある意味では、成功がずっと続いている秘密なのかな。
三宅 先ほどご紹介がありました、「仕事学のすすめ」という、勝間和代さんとの対談で、秋元さんは、「ヒットを生み出す秘訣」として、「ターゲットを明確にすることだ」とも言っておられたのですが・・・。
秋元康守護霊 そういうことをペラペラしゃべってはいけないねえ。それは、まずい。そんなことはないんです。それは、一般の仕事学に合わせて言ってるだけで、(私自身は)ターゲットを明確になんか全然してないんですよ。
 だから、AKBは、「十歳前の子から田原総一朗さんまで」という、幅広い人気を持ってるわけで、ターゲティングなんか全然していません。十歳ぐらいの子も夢を持って見ているけれども、八十歳ぐらいの人だって見るわけですから、ターゲティングをしてるような言い方をすると、失礼に当たるでしょう。「国民すべて」がターゲットになってます。
 そういう意味では宗教と変わらないかもしれないね。
武田 それは、もしかしたら、「ターゲットは定めているが、各年齢層に合わせて、AKBの面白い部分や魅力をそれぞれつくるので、最終的には誰もが楽しめるものになっている」ということでしょうか。
秋元康守護霊 まあ、同世代は、きっと自分と同一視しているんだろうし、下の世代は憧れで見てると思うんだよね。それから、ちょっと上の世代は、懐かしんで、「ああ、あのとき、ああいうふうにできたらよかったなあ」という感じで見ていて、ずっと上の世代になってくると、「自分の娘も、あんなふうにできないか」というような目で見ているんじゃないかな。そんな感じかなあ。」

経営と真理 へ

「仏法真理」へ戻る