個性を生かす

 人間として生まれ、生きていく以上は、みずからの個性を生かすことである。

 そのためには、他の人の批判に堪えるだけの実績を積むことである。

 静かに個性を発揮していくことである。少しずつ自分を燃やし、やがては強い光を外に出していくことが大事である。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『成功の法』で以下のように説かれました。

「人間として生まれ、生きていく以上、自分がいちばん納得のいく生き方ができるためには、「こういう生き方ができてよかった」と言えるためには、「みずからの個性を生かす」ということ以外にないと思うのです。
 個性は、それぞれ千差万別です。ところが、組織のなかにおいて、さまざまに個性が発揮されると、お互いに個性がぶつかり合い、なかなかうまくいかないことがあります。いわゆる我の強い人というのは、「他を押しのけてでも」という傾向があり、その部分が組織のなかの軋轢を生みがちになります。
 ここで、私は、個性を生かすための方法を述べたいと思うのです。それは、「他の人の批判に堪えるだけの実績を積む」ということです。
 ほんとうに不公平な評価ばかりをしつづけるということは、実に難しいことなのです。あなたが、ほんとうに会社に貢献しているにもかかわらず、それに対して、その貢献をまったく無視し、悪く言いつづけることは、非常に難しいことなのです。それだけの実績を積むことです。有無を言わせない、客観的な実績を積むことです。誰から見ても、「彼は、これだけのことをやっている。間違いのない仕事を、それだけ積み重ねた」と言われる実績をつくることです。実績なしで個性を発揮したときには、そこに大きな間違いが起きます。
 手堅い仕事をしていき、誰から見ても、会社にとって、あるいは、その役所にとって、その組織にとって、「プラスのことをした」と言われる成功体験を積むことです。その上で個性を生かしていくことです。
 この意味において、私は次の考えが大事だと思うのです。それは、「静かに個性を発揮していく」という考え方です。「少しずつ少しずつ、自分を燃やしていく。自分の持つ、内なる炎を高めていく。やがて、強い光を外に出していく」ということが大事なのではないでしょうか。
 最初は小さな炎でよいと思います。種火のごときものでもよいと思います。種火を燃やしているときに、実績を蓄えていくことです。
 そして、誰から見ても、「彼は相応の成績を収めた。この辺で、自分の個性を出していってもよいだろう」と思われるころに、少しずつ少しずつ、この種火を大きくしていくことです。
 やがて、周りの人が気づかないうちに、あなたはあなたなりの個性で仕事を進めており、それを誰もがスムーズに受け入れるようになっているでしょう。
 特に、抜擢されて仕事を任されたりすると、最初から我流でやろうと張り切る人がいますが、こういうときこそ要注意なのです。我流でやる前に、先任者のやり方をよく研究し、周りの人の意見をよく研究し、静かに入っていくことです。「はじめは処女のごとく、のちは脱兎のごとし」で、やがて猛烈に仕事をしていくということが大事ではないかと思うのです。」
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