退社独立

 今の社会状況では、独立しても成功する可能性は極めて低いので、自分の仕事以外に特に自己啓発や教養を積んでいない人は、多少社内での位置を下げられたり給料を下げられたりしても、あまり短気にならず「耐える力」が必要である。

 人事は浮かぶときもあれば沈むときもあり、ある意味では巡り合わせなので、「これも経験だ」と思って耐えていれば そのうち よいこともある。

 仕事を淡々とこなし、ほかの人に迷惑をかけないようにしながら、自分のワールドをつくって、自分なりの成長を楽しめる部分をつくることが大事である。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『サバイバルする社員の条件』で以下のように説かれました。

「今の社会状況では、独立しても、成功する可能性は極めて低くなっています。一説には、会社を立ち上げてから十年後まで生き残っている確率は十分の一、二十年後には百分の一以下とも言われている時代なので、それだけ難しいのです。
 そういうわけで、「将来、違う道で生きていきたい」と思う人は、早めに能力を磨いておくことが大事かと思いますが、「自分には大した能力もない」と思うのであれば、多少、社内での位置を下げられたり、給料を下げられたりしても、それに「耐える力」が必要です。
 一文無しになって、失業手当だけで生きていったり、会社をつくって潰してしまったりするよりは、例えば、六十万円の給料が三十万円になったとしても、「まあ、『年金よりはまし』という程度なら、会社にいられるかな」という考えでしたら、会社に残ることもありえます。その仕事を淡々とこなし、ほかの人に迷惑をかけないようにしながら、自分のワールドをつくって、自分なりの成長を楽しめる部分をつくることが大事ですね。
 人事というものには、どうしても組み合わせがうまくいかないことがあります。会社としても、「何とかうまく調整したい」と思っていても、一年や二年はどうしようもない場合があるのです。
 まあ、「浮かぶときもあれば、沈むときもある」と思ってください。ある意味では“巡り合わせ”なので、「これも経験だ」と思って耐えていれば、そのうち、よいこともあると思います。
 「早期退職に応じるかどうか」ということについては、やはり、会社によっても違いがあるので、何とも言えませんけれども、それは、「自分の仕事の専門知識以外に、何か自己啓発や教養を積んでいるかどうか」ということにもよるでしょう。そういうものがない人にとっては、やはり、同じ仕事を続けていたほうが安全なこともあります。
 自分自身に対する世間からの評価は変わるかもしれませんが、「それでも、今までの仕事に関係した仕事を続けたい」と思う人であれば、プライドを少し抑えて仕事を頑張るべきです。
 何らかの準備をしていた人ならば、それを試してもよいでしょう。能力があれば、取引先など、いろいろなところから目をかけられ、引き抜いてくれることがあるかもしれません。
 いずれにしても、今は、それほど甘くはない時期なので、「あまり短気にならないほうがよい」と、私は思います。最終的に、「人事には調整が働く」ということを信じたほうがよいでしょうね。」
(129~136ページ)

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