世の中で役にたつには  礼・智・信・義・勇

 世の中の役に立つためには、やはり自分なりの武器が必要。

 それは生まれつき持っている、頭のよさや運動能力だったり、後天的な努力で身につく語学だったり、専門職としての資格だったりするのかもしれない。

 しかし、本当に世の中をユートピアにと変えていく「志士」となって、獅子奮迅の働きをしたいのであれば、「礼・智・信・義・勇」の五つの徳目を、一つひとつ身につけて、これをいくさのための自分の武器としていくこと。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『感化力』で以下のように説かれました。

「若い人の場合は、その段階で世の中の役に立とうとしても、残念ながら、役に立つだけの〝武器″が充分ではありません。
 武器という言葉は聞こえが悪いでしょうが、要するに、自分が世の中で役に立っていくための手段のことです。
 若い人は、まず、戦(いくさ)に出るための武器を何かつくらなければならないのです。戦という言葉は語弊があるかもしれませんが、仏法真理の実践、あるいは、日本を変えていく大きな運動という意味では、戦と言ってもよいでしょう。そのとき、必ず武器が要るのです。
 したがって、自分自身に問わなければなりません。「自分の武器は何だろうか」と。
 私は『人生の王道を語る』の第6章「人生の王道を語る」のなかで、指導者の条件として、「礼・智・信・義・勇」の五つの徳目を挙げました。この五つは、ある意味で、世の中の役に立つための武器だとも言えるでしょう。
 最初は「礼」です。礼儀正しさというのは、世の中に出て認められるための武器なのです。
 次の「智」とは、知識や経験、智慧のことですが、こうしたものも大きな武器です。特に学生にとっては、これは最も大事なものの一つです。
 「信」とは、人から信じられることであり、人脈づくり、友人づくりのことでもあります。人間のネットワークをつくることは、大きな仕事をするための武器になります。
 そして、「義」というものもあります。これは、正しさとは何かを学び、「悪を避ける」という心掛けを持つことです。こういう心を育てることもまた、大きな仕事のための武器となるでしょう。
 最後は「勇」です。これは勇気や行動力のことです。
 ただ、残念ながら、「勇」だけではリーダーにはなれません。その前にある「礼」から「義」までの徳目の幾つかを身につけ、その上で「勇」が入ったとき、初めてリーダーとして完成していきます。「勇」だけの人は未開の社会にはたくさんいますが、それだけでは真のリーダーとは言えないのです。
 「礼・智・信・義・勇」 この五つの徳目のなかのどれかを、自分の武器にしておくことです。こういう徳目を身につけることは、絶対に自己保身にはなりません。それは、必ず世の中の役に立つので、公的幸福につながるのです。」

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