正しいインスピレーションを受けるための条件

 正しくインスピレーションを受けるための条件は、第一に、勤勉な努力家であること。

 第二に、専門外の分野にも踏み込むこと。

 そして第三に、「情報遮断」と「情報収集」を使い分けることである

 幸福の科学大川隆法総裁は、『創造の法』で以下のように説かれました。

「まず、一般的には、勤勉な努力家であることが大事です。これを一番目に言っておきたいのです。
 勤勉な努力家としての生活信条、生活態度を持っていない人に降りてくるインスピレーションには、気をつけなければいけません。
 そういう人は“悪いもの”に影響を受けることがあるからです。霊界には、「人を破滅させよう」として、悪いインスピレーションを与えようとする、悪霊と呼ばれる存在もいるのです。
 そういう悪いインスピレーションを受けないためには、どうすればよいかというと、やはり、仕事や勉強において、誠実で勤勉な生活態度を持つことです。それが自分を護ることになります。
 二番目は、異質な領域に踏み込んで努力をすることです。
 一般的には、インスピレーションは、単なる思いつきのように見えるかもしれませんが、インスピレーションを受ける人は、水鳥が水面下で水をかいているのと同様に、見えないところで、人知れず努力をしているのです。
 そして、その努力は異質な領域にまで踏み込んでいます。要するに、「その職業にある人や、その立場にある人は、普通はやっていない」という部分にまで努力が及び、努力の領域が広がっているのです。異質な分野にも踏み込んで、コツコツと努力することが大事です。
 三番目には、「情報遮断」が大切です。
 3節で、「集中と弛緩(リラックス)が大事である」ということを述べましたが、現代は情報過多の時代なので、情報を遮断することも非常に大事になります。
 新しいものを生み出すためには情報が必要であるため、情報をたくさん集めなければいけないのですが、同時にまた、情報の“洪水”のなかで流されてしまっては、新しいものを生み出すことができなくなります。情報が氾濫して、消化不良になってしまうのです。
 情報を取らなければ、新しいものを生み出せないので、情報は必要ですが、「情報の洪水のなかで、どう生きるか」ということが非常に大事なのです。
 もう少し端的に言うと、「現代では、一定の情報遮断と情報収集とを見事に使い分けることのできる人が、インスピレーション豊かな人である」と言えます。インスピレーションを受けて創造的な仕事ができる人は、そういう人なのです。
 そのため、幸福の科学の精舎研修などでは、沈黙行、聖黙行ということを行っています。
 情報収集をして、いろいろなことを勉強しなければいけないのですが、それだけでは駄目なのです。ときどき、情報遮断をして、一定の間、邪魔されない「孤独な時間」を取らないと、考えを煮詰め、“蜜”をつくることはできません。本当に大事なものをつくるためには、やはり、一定の情報遮断が、ときどき必要なのです。」
(160~166ページ)

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