素晴らしいアイデアを出すために
リラックスしているときにはアイデアが出やすいが、その前の段階がある。
ただ休んでいればよいわけではなく、一生懸命に何かを求め、考え続けている人が、少し日常から離れてリラックスしたときに、アイデアを得やすいのである。
そのためには、「アイデアを得たい」という強い熱意、願望のあることが大事である。
幸福の科学大川隆法総裁は、『創造の法』で以下のように説かれました。
「「馬上・枕上・厠上」の三上や、散歩中、喫茶店にいるときなどに、アイデアが出やすいとされていますが、それらに共通する条件は「リラックスしている」ということです。ただ、その前の段階があるのです。
「不断に、何かを強く求めて研究したり精進したりしている状態が続いていて、そのあとのリラックスタイムに何かがひらめいてくる」ということが多いので、ひらめきを得る前の段階を忘れてはいけないわけです。
「ただ休んでいればよい」ということではないのであって、「一生懸命に何かを求め、考え続けている人が、少し日常から離れてリラックスしたときに、アイデアを得やすい」ということなのです。
したがって、私は、どちらかというと、リラックスしてアイデアが浮かぶ前の段階を重視したい気持ちを持っています。
アイデアを得る前に、「アイデアを得たい」という強い熱意や願望のあることが大事なのです。
必要に迫られると、人間は、さまざまなことを考えに考えるものです。
経営者は、一般に、必要に迫られて、考えを重ねているはずです。アイデアを出したり判断をしたりするために、かなり頭を使って考えていると思いますが、やはり、「必要に迫られる」ということ、あるいは、「強い熱意を持つ」ということが大事です。
松下幸之助は、「『二階に上がりたい』という強い熱意があればこそ、人は、梯子をつくったり、階段をつくったりするのだ。『二階に上がりたい』という熱意がなければ、そのようなものは誰もつくりはしない」ということを述べています。
「どうしても二階に上がりたい」「どうしても屋根の上に上がりたい」という熱意があれば、人は梯子や階段を発明し始めますが、そういう熱意がなければ、建物は平屋建てばかりになります。
そのように、「どうしても、こうしたい」という強い熱意があれば、人は何でも考え出し、アイデアをひねり出してくるものです。
「どうしても星をもっとよく見たい」と思えば、人間は望遠鏡を発明するようになります。「どうしても東海道をもっと速く楽に移動したい」と思えば、新幹線ができたり、飛行機が飛んだりするようになります。「どうしても月に行きたい」と思えば、ロケットも飛ぶようになります。
まず、熱意というものが大事なのです。「こうしたい」という強い気持ちを持っていると、その強い熱意に引かれて、必要なアイデアが引き寄せられてきます。「実現したいもの」を持っていなければ、それに必要なアイデアを磁石のように引き付けてくることができないのです。
例えば、「海外に行きたい」という強い熱意を持っていれば、語学を勉強したい気持ちになります。そして、それについてアイデアがたくさん浮かぶこともあります。「これを実現したい」という強い気持ちがなければ、そうはならないものです。
どうか、強い熱意を持っていただきたいと思います。そのときに必ず発明は生まれてくるのです。」(58~62ページ)