自己実現

自己実現の方法

 幸福の科学大川隆法総裁は、『成功の法』で以下のように説かれました。

「自己実現には幾つかの方法があります。私は、それを三種類に分けて説明してみたいと思います。

第一に、「完全に、自分の力というものを資本として実現していく」という方法があります。
第二の方法は、「より効率のよいもの、よりシステマティックなものへの研究を開始する」と

いうことです。
仕事をしていて、「コンピュータが、どうしても苦手だ」という人であるならば、「いかにし

て専門の人を入れるか」という方法を考えるのです。「一生懸命に努力して理解する」という第一の方法もありますが、「自分には、ある程度以上の才能はない」と思うならば、やはり、「専門の人を入れて、アシストしてもらう」という方法もあるわけです。あるいは、「外部にあるものに依頼をする」という考え方もあります。
 自己実現の方法の第三は、「仲間をつくっていく」という方法です。たとえば、「自分の企業は、こういう分野については強いけれども、この分野については弱いところがある」という場合に、企業として発展していくためには、「その弱い部門についてのノウハウを持っている会社と提携したり、その分野の専門家を大量に入れたりして、規模自体を拡大していく」という方法があります。「仲間を増やしていく。戦力そのものを倍加していく」という方法です。」

 

自己実現達成のメカニズム

 自己実現達成のメカニズムは、第一に「意志」、第二に「理想」、第三は「手段、方法の検討」、第四に「達成後に、どうするのか」。

 自己実現のメカニズムそのもののなかに、発展的手法が織り込まれなければならない。

 ここまで考えている人にとって、自己実現は、そう難しいものではない。

 大川隆法総裁は、『成功の法』で以下のように説かれました。

「自己実現達成のためのメカニズムは、主として次の四つの要素から成り立っていると言えましょう。
 第一には、出発点として、「意志」というものがあります。まず、実現しようとする意志がなければだめなのです。「やる気」と言い換えてもよいでしょう。
 第二は、「理想」です。これを「ビジョン」と言ってもよいでしょう。「どのようなものを達成しようとするのか」というビジョンが必要です。
 第三は、「手段、方法の検討」です。手段、方法の検討がなされなければいけません。前節で述べたような、「自分の内的努力で達成していくのか。より合理的でシステマティツクな方法をとり、質的な変化をさせるのか。あるいは、量的に戦力を増やすことによって達成していくのか」という、戦術的、戦略的な、さまざまな方法論の研究が必要です。
 そして、第四には、「達成後に、どうするのか」という観点があります。すなわち、「二年後、三年後、五年後に自己実現がなされたときの、次の展開として、どのようなことを考えているのか」という、次なる目標まで含めておくことが必要なのです。
 たいていの人は、自己実現といっても、実に小さな自己実現を考えています。「家を少し大きくする」とか、「商売が、もう少し儲かるようになる」とか、「ボーナスが、1、2万円、増える」とか、この程度の自己実現にとどまっていることが多いのです。
 しかし、もっともっと大きなものを奥に描いておかなければいけません。その「大きなものを奥に描いている」ということが、実は、多くの協力者を呼び込むための方法論になっているのです。
 いっそう高い理想を持っている人のところには、多くの協力者が集まってきますが、小さな理想しか持っていない人のところには、人々は集まってきません。すぐに達成してしまいそうな理想、たとえば、「年末には売り上げを 1.2倍にする」という程度の目標では、人は、なかなか燃え立たないものです。
 したがって、この第一段階のメカニズムのなかに、次なるものをすでに含めておく必要があります。自己実現のメカニズムそのもののなかに、発展的手法が織り込まれなければならないのです。
 たとえば、「達成した時点で、その協力者たちには、どのような報酬があるのか。彼らをどのように遇さねばならないのか」ということです。単に、「彼らにご褒美を出す」というだけではなくて、「その達成した足場を基準として、次に、彼らは、いかなるステップを踏み出すのか」ということです。ここまで考えておく必要があると思います。ここまで考えている人にとっては、自己実現というものは、そう難しいものではないでしょう。」

 

自己実現の注意点

 自己実現が成功しているときには、第一に、初心を貫くこと。第二に、協力者をよく選ぶこと。第三に、慢心しないよう注意すること。

 そして、慢心しないためには、第一に、常々、謙虚な姿勢で、謙虚な言葉を発する努力をすること。第二に、人の目を刺激しすぎないようにすること。第三に、常に大いなるものへ帰依する気持ちを忘れず、自分が生かされていることへの感謝を忘れないこと。

 総裁は、『成功の法』で以下のように説かれました。

「一番目は、「初心忘るべからず」ということです。
 自己実現達成の途中で、軌道修正をすること自体は悪いことではないのですが、このときに、発展というものに目がくらんで、初心を忘れてしまうことがあるのです。
 そのため、途中でいろいろなことが起きたとしても、常々、原点回帰する気持ちを忘れずに、「初心を忘れず、初心を貫く」という視点を考えていく必要があります。
 自己実現達成のメカニズムのなかで、いちばん大切なことは、「意志」です。最初の「意志」の部分がいちばん大切です。この意志の部分をどれだけ固めたかが重要であり、これをそう簡単に変えるようであってはいけません。迷った場合には、「初心を貫く」という方向がよいと思います。そして、初心を変える場合には、それだけの説得的な材料をきっちりと集める必要があるのです。
 自己実現の注意点の二番目は、「協力者をよく選べ」ということです。
 自己実現のなかには「発展」という要素が入っているため、「とにかく拡大していけばよい。とにかく数字を上げていけばよい」ということで、やみくもに業容を拡大していくと、いつのまにか、内部にガン細胞が広がっていることが、よくあります。したがって、協力者は選ばなければいけないのです。
 人間は、もちろん仏の子であって、すべて、本質的には素晴らしい要素を含んでいますが、そうであっても、欲というものは持っています。その欲心が、あまり増大してくるようであるならば、注意をしなければいけないのです。
 自己実現の注意点として三番目に挙げておきたいことは、「人間は、うぬぼれる傾向がある」ということです。「慢心への注意」と言ってもよいでしょう。
 そのためには、次のような心構えを忘れないことであると思います。
 第一は、「常々、謙虚な姿勢をとり、謙虚な言葉を発する練習をしておく」ということです。自分をあまり高く見すぎないために、謙虚な姿勢をとっておくことが大切です。
 第二は、「行動をあまり派手にしすぎない」ということです。
 やたらと人の目に付くことをし、人に印象づけることばかりをしていると、それが意外なところで反感を買い、敵をつくるようになっていきます。「人の目をあまり刺激しすぎない」ということが大事です。
 第三の心構えとして要求されることは、「常に、大いなるものへ帰依する気持ちを忘れない」ということです。これは、言葉を換えて言うならば、「自分が生かされていることへの感謝を忘れない」ということです。
 これは、自分を生かしてくれている、いろいろなものへの感謝です。他人の協力に対する感謝はもちろん、家族への感謝、友人への感謝、いろいろな取引先への感謝、さらには、それ以外のものへの感謝が必要です。動物や植物にも生かされているわけですから、そういうものへの感謝も大事であろうと思います。」
(243~250ページ)

「自己実現の最大の注意点は、やはり、慢心してしまわないこと、簡単に、でき上がってしまわないことであろうと思います。
 では、そのためには、いったい、どうすればよいのでしょうか。この点についても考えておく必要があるでしょう。
 それは、次のような心構えを忘れないことであると思います。
 第一は、「常々、謙虚な姿勢をとり、謙虚な言葉を発する練習をしておく」ということです。自分をあまり高く見すぎないために、謙虚な姿勢をとっておくことが大切です。
 第二は、「行動をあまり派手にしすぎない」ということです。
 やたらと人の目に付くことをし、人に印象づけることばかりをしていると、それが意外なところで反感を買い、敵をつくるようになっていきます。「人の目をあまり刺激しすぎない」ということが大事です。これは謙虚さともかかわることですが、「行動が派手になりすぎない程度に、少しずつ、一歩、控えめに行動していく」ということが大切です。
 特に気をつけなければいけないことは、「成り金趣味のようにならない」ということです。「少し成功すると、それがガラス張りのように周りから見える」というようであってはいけないのです。そういうことであっては、さらなる成功はないと思ってよいでしょう。「ステップを上がっていくにつれて、しだいに足取りを固めていく」ということが必要であると思うのです。
 第三の心構えとして要求されることは、「常に、大いなるものへ帰依する気持ちを忘れない」ということです。これは、言葉を換えて言うならば、「自分が生かされていることへの感謝を忘れない」ということです。
 自己実現をなしていく人は、実力のある人が多いのですが、ともすれば、みずからの力を過信して、倣慢な人間になっていくことがあります。そのような人はやはり、感謝ということを視点に入れておかなければいけません。「常々、感謝を怠らない」ということです。
 これは、自分を生かしてくれている、いろいろなものへの感謝です。他人の協力に対する感謝はもちろん、家族への感謝、友人への感謝、いろいろな取引先への感謝、さらには、それ以外のものへの感謝が必要です。動物や植物にも生かされているわけですから、そういうものへの感謝も大事であろうと思います。
 そのように、「大きな意味で自分を生かしてくれている力に感謝していく」という気持ちを持っていればよいのです。」

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