戦略的に生きる
目先の問題を解決するために、戦術を使って生きていくことは、ある程度、知恵や能力のある人は、みんなやっているが、戦略的に生きている人は少ない。
戦略的に生きるためには、三年後、あるいは十年後、二十年後の目標を立てて、そこから逆算すること。
いま採るべき方法、筋道が、はっきりと見えてくることで、つまらない悩み事で足をすくわれなくなる。
幸福の科学大川隆法総裁は、『リーダーに贈る「必勝の戦略」』で以下のように説かれました。
「戦略的に生きるということは、とても大事なことです。
毎日毎日のこと、今週のこと、今月のこと、そういった目先のいろいろな問題を解決するために、戦術を使って生きていくことは、ある程度、知恵や能力のある人は、みんなやっていることです。
しかし、戦略的に生きている人は数少ないのです。少なくとも三年ぐらい先まで見通して、現実のパターン、今日ただいまのパターンを組み立てている人は、かなり少ないわけです。これができる人は、それだけで、もうかなり非凡です。能力は平凡であっても、思いにおいて非凡なので、現実に、結果的には非凡な人だと思われるようになるのです。
同業者が、あるいは、同じくスタートを切った人たちが、まだ考えていないことを考え、そこに向かって着々と歩を進めているわけですから、そのスタイルをつくったこと自体が、すでに非凡なのです。
器さえできれば、中身が入っていようがいまいが、他の人には、そんなには分かるものではありません。
一リットルの瓶をつくれば、いま中身が入っていなくても、入れようとすれば入れることはできるのです。一合の瓶であれば、一合以上は絶対に入りませんが、一リットル瓶をつくってしまえば、入れようと思えば入れられます。自分で入れなくても、雨が降って入ることもあります。
いま入っているかどうかは関係がないわけです。この器をつくってしまうことです。こうした大きな器をつくるためには、「戦略的に生きる」ということが、どうしても大事です。
戦略的に生きるためには、理想、目標を立てて、そこから逆算し、段階的思考を積んでいくことです。三年後、あるいは十年後、二十年後を見て、逆算し、「十年後には、自分は、こうなっていなくてはならない。そのためには、五年後はこう、三年後はこうだ」と考えます。すると、いま採るべき方法、筋道というものが、はっきりと見えてくるのです。
この戦略的なものの考え方は、日々の生き方にも関係します。つまり、このように戦略的に生きていると、つまらない悩み事で足をすくわれることがなくなるのです。
みなさんは、いろいろ考えて、「ものすごく難しい問題で押し潰されるのではないか」と想像しますが、現実には、小さなことで失敗してしまいます。
起きるべきものは起きます。事故も起きるかもしれません。いろいろな難問題が降りかかってくることも避けられないかもしれません。一日中、嫌なことが起きつづけることもあるかもしれません。
このときに、その小さな問題に負けてしまっては、当然いけないわけです。それを、自分の全人生と比較するような、大きな問題と思ってはいけません。戦略的に生きなければならないのです。」(134~138ページ)