人材の条件

 人材の条件の第一は、物事の本質が見えること。

 第二は、構想力を持っていること。

 第三は、胆力。肝が据わっていること。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『勝海舟の一刀両断!』で人材の条件について語った勝海舟の霊の言葉(「霊言」)を、次のように伝えておられます。

「まず一番はだね、「物事の本質が見える人間かどうか」っていうところは大きいな。
 会社であろうが、政治家であろうがだなあ、軍隊でも、何でもいいよ、どんな職業でもいいけども、まあ、いちばん大事な人材の条件っていうのは、まず、「物事の本質が、分かるか分からんか」ということにかかってるな。第一点はな。
 物事の本質が見えない奴は、残念ながら、人材の部類には入らんということだな。もちろん“廃材”にも使うべきところはあるからな。人材ではなくても“廃材”として、例えば、斬り死にする役割とか、弾除けとか、まあ、いろいろあるからさ、どの人だって使えんことはないけれどもな。
 まあ、そう言っても、「第一級の」とか、「幹部クラスの」とかいう条件が付いてくるんだったら、第一に挙げるべきは、物事の本質が分かること。別の言葉で言うとしたら、「物事の重要さが見抜ける」っていうことだな。
 それで、「どうやったら、重要かどうかが分かるか」というのは、結局だなあ、それが分かるようになるためにはだね、“自己中”の人間では駄目なんだよ。自分中心の人間では、それが分からないんだなあ。
 まあ、自分の仕事に一生懸命であることは大事なことだけどもね。それが、会社なり、組織なり、社会なり、国家なり、「全体から見て、どういう役割を果たしているか。それはどういう意味を持つのか」という、こういう問いをだなあ、自分に問いかけて仕事をしている人間だよな。これが、やはり重要感を出してくると思うんだな。
 第二点はだなあ、やはり「構想力」だと思うな、おっきな仕事をしようとする人間はね。
 「現在ただいまに一生懸命やる」って、これは禅の修行としては大事なことだよな。「今日ただいましかない。あす命があると思うな」と、まあ、当然のことだよな。ただ、構想力がない人間は、大成しないな。
 昼行灯のように見えても、やはり、構想力があって、「この仕事から発進して、将来、何をどういうふうに組み立てていき、どういうふうに仕上げていくか。最終的な着地はどうするか」と、こういうことを考えられる人間が大事だよな。
 三番目は、やはり「胆力」だ。肝が据わってるかどうかだな。
 ここ一番になったら腰が引ける人は、やはり使い物にならないな。まあ、少なくとも大将の器とは言えんと思うなあ。
 やはり、大将というのは、ここ一番で強くないと駄目で、ここ一番で責任感の塊になれるような人間でなければ駄目だ。
 ここ一番のときに逃げ出す奴、ここ一番のところで責任転嫁する奴、ここ一番の、本当に最後の戦いを挑まなければならないときに、逃げ出す理由、できない理由、自分が脱出する理由を、一生懸命、箇条書きにして書いている連中。こういう奴は大将の器ではないわな。
 最後は、「全責任は、われ一人にあり」と言うだけの肝が据わってなきゃいかんと思うな。」
(17~23ページ)

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