智慧ある人物観をもつ

 トップが夢や理想、ロマンを語ることで社員の士気も上がるはずです。
 一方、『リーダーに贈る「必勝の戦略」』のなかでは、現実的な能力としてキャッシュフロー

 (現金の流れ)的なものの考え方ができなければ、その夢の実現は叶わない。夢を描くと同時に、夢をキャッシュのかたちできちんと現実化することができる能力が必要であるとも述べられています。

 幸福の科学大川隆法総裁は、以下のように説かれました。

「十代、二十代の聡明才弁な性格から、三十代、四十代で磊落豪雄な性格へと変身し、さらに、四十代から五十代、六十代にかけて、深沈厚重な性格へと変身していくことが大事です。
 世の中には、知識や情報は持っているのに、何か賢くない感じのする人がいるでしょう。テレビをつければ、そのような人はたくさん出てきます。彼らは、物知りで、いろいろなことを知っていますが、智慧があるわけではありません。智慧が生まれてくるためには沈黙が必要なのです。沈黙の時間のなかで深く考え、磨き込む必要があります。これが「深沈」です。さらに、「厚重」です。物事に軽々しく反応して軽挙妄動するようでは、智慧が身についてきませんし、どっしりとした感じにもなってこないので、本当の大将にはなれないのです。」
(『ストロング・マインド』)

「「人格を高め、経験という名のストックをつくっていき、大いなる器づくりに励む」ということを伴わない自己実現は、究極のものとは言えないのです。この観点から考えたときに、地上での自己実現には、また違った面が出てくるでしょう。すなわち、「無欲の大欲」という言葉がありますが、まさしく、こういう言葉のための自己実現でなければならないのです。
 「無欲でありながら、同時に大欲を持つ」というのは、どういうことかというと、「大いなる理想実現をしようとしている」ということです。
 この究極の自己実現を成し遂げていくためには、やはり、経営上の問題や経済上の問題だけを探究するのではなく、心の問題を探究していく必要がありましょう。そういう心の教えを学んでいく必要があるでしょう。その裏打ちがあって初めて、経済的発展・繁栄ということが意味を持つようになってくるのだと思います。」
(『成功の法』)

「リーダーになる人であれば、当然、「厳しさ」という要素を持っているでしょうが、ただ厳しいだけでは、人はついてきません。
 しかし、「甘い」だけでもいけません。一見、人がついてくるように見えても、長期的には組織全体の能力の低下を招き、結果的に会社が赤字転落や倒産の危機になることもあります。
 厳しい経営をしていて倒産になることはほとんどありません。ただ、厳しい経営をしていると、人の心は離れていきやすいので、部下などがあまり働いてくれなかったり、目に見えないところで社長に恥をかかせようとするような人も出てきたりすることはあります。そういう意味で、「寛容なところ」と「厳しいところ」との兼ね合わせというのは、実に難しいあんばいではないかと思います。」
(『経営と人望力』)

「「器づくり」の努力は必要です。仕事に関しても同様のことが言えます。「器をどれだけ広げるか」ということが、みなさんの将来性、可能性がどこまで広がっていくかを決めるのです。会社の経営者であれば、「自分の会社の未来ビジョンはどのようなものであるか。未来のビジョンに合わせ、その時々にどういう能力が必要か」ということを考えてみる必要があるでしょう。
 能力が必要な方向に自らの“畑を耕す”努力をしていると、その方向に沿って、会社の規模に合った適切な指導霊が指導をしてくれるようになります。さらに、会社の規模が変わってくると、指導霊もだんだんに替わり、規模相応の指導霊が出てくるようになるのです。」
(『智慧の法』)

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