混沌の時代には洞察力がものをいう

 企業には、トップの自己変革と同時に、参謀組織をフルに使い「智慧をいかに企業の力を変えていくか」が求められる。

 幸福の科学大川隆法総裁は、以下のように説かれました。

「指導者としての第一の条件は「礼」であると述べました。では、第二の条件とはいったい何であるかというと、それを私は「智」であると言いたいのです。この智という字は、知識の「知」の下に「日」という字が付いています。すなわち、単なる知識のみならず、経験を通し、知識が智慧に転化した段階での「智」であると言ってよいでしょう。
 指導者なる者は、彼に追随してくる多くの人びとを生かしていかねばなりません。多くの人びとを生かしていくためには、どうしても、その道において普通の人たちを凌駕するだけの知識、経験、そして叡智とでもいうべきものが必要になります。別な言葉を使うとするならば、「理解力」と言ってもよいでしょう。
 また、この智は、別な面からいうならば、たぐい稀なる発想力と言ってもよいでしょう。次から次へと新たな発想を生み出し、創造的な仕事をしていくための力と言ってもよいでしょう。」
(『人生の王道を語る』)

「上の立場にある人が器を大きくするためには、どうすればよいのでしょうか。それは「永遠の挑戦」をしていくことです。
 「まだまだ、これからだ。毎年毎年、前進し、成長していこう。能力的にも、経験的にも、知識的にも、いろいろな面で成長しよう」と思うことです。もちろん、年を取れば体力や気力は衰えてきますが、体力や気力の衰えを、知識や経験、あるいは、深い洞察力で補い、「別なかたちで成長し続けよう」と思うことです。
 上の者が、「もう、これでよい。これ以上、何もする必要はない」と思う“天井状態”になったら、それは、百年間、伝統の味を守り続けている老舗のようなものであり、あとに続く者たちも、伸びることはできなくなります。そして、嫉妬や競合、追い出しばかりがはびこる組織になるでしょう。したがって、結果をもって成功とせずに、「成功とは、成長していく過程を楽しむ気持ちである」と考え、「ますます発展していこう」と願うべきです。」
(『未来の法』)

「判断力と同時に必要なものは交渉力です。交渉力とは、人と折衝をして実績を上げる力です。これは非常に大事な力であって、たとえこの世から商品がなくなっても、交渉をする仕事は最後まで残ると思います。
 交渉力のもとになっているものとして、直観力と気力もあります。直観力とは霊的な洞察力であり、これを持つことが大事なのです。これを持っている方は結論がよく見えるので、交渉する際に、話を持っていくべき方向がよくわかります。」
(『青春に贈る』)

「経営者には、前述のように、能力が高くて才能のある人が多くいます。アイデアマンであり、インスピレーションや直感力が豊かで、感性的な人が比較的多いのです。「勘が鋭く、洞察力がある」というのは、とても優れた長所です。「ひらめきがあり、感性が豊かで、直感が鋭い」ということは、経営者として持つべき能力です。しかし、それだけでは事業が大きくはなりません。
 ほとんどの企業家は、「思いつきが次々と出てくる」という特質を持っていますが、そのなかで、できるだけ努力して、一定の論理をつくり上げる訓練をしなければいけません。
 一生不変の論理などは立てられるものではないので、その折々のものでかまいません。「こういう場合には、このような判断をし、このように解決していきたい」というように、一つひとつ努力して論理を立てていかなければならないのです。」
(『経営入門』)

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