若者が立派な経営者となるために
幸福の科学大川隆法総裁は、以下のように説かれました。
「新事業を志している人には、自分の好きな道を選ぶように勧めてください。
ある分野について、「なぜ、そのことに情熱を燃やせるのか、ほかの人にはさっぱり分からない」ということがあります。それは、好きだからこそできるのです。「好き」ということも才能なのです。
それから、自分の進むべき方向に対する元手として、何らかの勉強、知的な蓄積がいります。
それに関する勉強をきちんとするように指導する必要があります。
成功を目指す過程では、失敗するリスクは当然ありますが、やり続ければ道は必ず開けていくので、志がない人間は駄目です。人間のレベルは「志」で規定されるのです。また、経営の勉強はしなければいけません。
事業としては新しくても、経営という面を取れば、同じようなパターンを必ずたどるので、経営者の体験談やマネジメント系の本などを勉強する必要があるのです。」
若者が立派な経営者となるために
「知識と経験を、ある程度身につけていくことが必要です。
若い人の場合、知識と経験がどうしても足りません。したがって、知識と経験を、ある程度、貪欲に身につけていくことが必要です。知識を蓄えるには勉強に勉強を重ねなければいけませんし、経験の蓄積にも時間がかかります。
企業が「潰(つぶ)れない」と見えるまでには10年かかります。そのあいだには、経済の浮き沈みもあり、企業にも、さまざまな事故や事件が起きるのです。
そのため、起業して最初の10年以内に、ほとんどの企業は潰れます。3年以内に潰れる新規企業がいちばん多く、大部分は10年以内に潰れるので、まず10年を乗り越えることが非常に大事です。
したがって、悠長に構えていることはできません。「この10年を、どうやってサバイバルするか」ということを考えなければならないのです。
そのためには勉強が必要ですが、勉強の基本は、やはり書物です。インターネットが流行っていますが、本当に大事な情報は書物のなかにあることが多いので、書物を大事にしてください。
特に、「優秀な経営者が書いたものを読む」ということが大切です。経営者として成功したかどうかが、まだ分からない人ではなく、経営者として“満行(まんぎょう)”した人が書いた経営書や自伝などを読む努力をしてください。
1日に1冊ぐらいは読まなければ駄目です。その程度は読んでください。」
幸福の科学総裁 大川隆法 対機説法 人生の羅針盤No.158
若手の経営者に必要な勉強とは
日々、勉強を続け「最初の十年」を乗り越えよ
あなたには、もう十分に志があるようです。今のあなたに必要なものは、やはり知識と経験の部分でしょう。
若い人には知識と経験がどうしても足りないのです。したがって、知識と経験を、ある程度、貪欲に身につけていくことが必要です。知識を蓄えるには勉強に勉強を続けなければいけませんし、経験の蓄積にも時間がかかります。
企業が簡単に潰れなくなるまでには十年ぐらいを必要とします。
十年ぐらい経営を続けていると、企業には一通りのことが起きます。十年ぐらいの間には、経済の浮き沈みがあり、企業にも、さまざまな事故や事件が起きるのです。
そのため、起業して最初の十年以内に、ほとんどの企業は潰れます。三年以内に潰れる新企業がいちばん多く、五年以内や十年以内で潰れるところもあり、新企業の大部分は十年以内に潰れるので、まず十年を乗り越えることが非常に大事です。
したがって、悠長に構えていることはできません。「この十年を、どうやってサバイバルするか」ということを考えなければならないのです。
自分なりに勉強することはもちろん大事ですが、それと同時に、先輩の意見をしっかりと聴くことも大事です。十年以上も経営を続けている企業の経営者の意見は貴重です。そういう先輩は一通りのことを経験しているはずだからです。そのような耳学問を実践してみてください。
成功した経営者の著書を読み「経営力」を身につけよ
最近の若い人には、「理科系の技術を使って仕事をしよう」と思っている人も多いようですが、そういう人であっても、勉強の基本は、やはり書物です。勉強においては書物を無視しないでください。
今はインターネットが流行っていますが、そこにある情報は〝ガラクタの山〟でもあるので、気をつけないと時間の無駄になってしまいます。
「一冊の書物を書き上げる」というのは大変なことです。調査や執筆に大量の時間がかかるので、それほど簡単には書物をつくれないのです。そのため、本当に大事な情報は書物のなかにあることが多いので、書物を大事にしてください。
経営の勉強においては、「優秀な経営者が書いたものを読む」ということが大切です。経営者として成功したかどうかが、まだ分からない人ではなく、経営に失敗せず、経営者として成功し、その仕事を〝満行〟した人が書いた経営書を読む努力をしてください。
新しい企業が潰れるのは、たいてい十年以内なので、起業家は、それまでの間は、ひたすら経営書を読み続けなければなりません。自分の専門分野についての勉強も必要ですが、専門に関係なく、どの業種であっても経営においては一定のレベルの実力が要求されるのです。
その実力を持たない経営者の企業は潰れます。「理系か文系か」「営業系か技術系か」などということが違っていても、経営の仕事は同じなので、経営者に一定の実力がなければ企業は潰れるのです。
「経営力」というものは本当にあります。
受験勉強においては、学力によって大学入試のセンター試験などで順位がつくように、経営力にも、さまざまな段階があるのです。
経営力をつけようと思うならば、いちばん早いのは、やはり、成功した経営者の書いた経営書や自伝を数多く読むことです。これが、経営力をつけるための、いちばんの早道です。
そういう本はヒントの山であり、数多くのヒントが書かれています。どのような会社であっても、ほとんどの事件は十年以内に一通り起きるので、「他の会社が、それをどのように乗り越えてきたのか」ということを知れば、あなたは、その対策が打てるのです。
経営者の書いた経営書や自伝、経営学の本などを、頑張って読むことです。一日に一冊ぐらいは読まなければ駄目です。その程度は読んでください。そうでなければ、新規企業は三年以内に潰れてしまうでしょう。
あなたの志はよいので、あとは勉強の中身だけを問いたいと思います。