部下にやる気がない

 部下がやる気のない場合は、上司も大したことはない。

 やはり、上のほうから、できるだけ、やる気を出していき、最後は末端まで変化するのが基本である。

 「なぜ、わが社が必要なのか。なぜ、わが社の商品は、売れなければいけないのか」という根源的な問いへの答えを考えるよう努力せよ。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『社長学入門』で以下のように説かれました。

「一般には、部下がやる気のない場合は、上司も大したことはありません。やはり、下よりは上のほうが強いので、上のほうにやる気が出てくると、それは、どうしても下に伝染するのです。
 したがって、あまり下のせいにしてはいけないところがあります。部下は、認識力が低いから部下をやっているのだし、知識が少ないから部下をやっているのだし、経験が少ないから部下をやっているのです。
 やはり、「上のほうから、できるだけ、やる気を出していき、最後は末端まで変化する」というのが基本です。
 「部下にやる気がない」というのは、一般的に、どこでもそうなのだろうと思います。給料以上は働く気のない人が九割以上です。
 給料以上に働く気のある人は、出世していく人なのです。トントン、トントンと上がっていく人は、給料以上に働いている人です。
 しかし、たいていの人は出世しません。そして、出世しない人は、「給料以上に働いたら損だ」と思っています。
 「給料以上に働かないと、自分としての使命が果たせない」と思っている人は、同期を尻目に出世していく人です。こういう人は、いつも一部なのです。
 ただ、その会社のなかでは、そのようになるけれども、やはり、ほかの会社に比べて違いが出てこなければ、会社全体としては、良くなっていきません。
 そういう意味で、「本当に必要とされているのか」ということを問うてほしいのです。
 このように述べるのは申し訳ないけれども、「たいていの企業は、たとえ潰れたとしても、ほかのところが代わってくれる」ということです。したがって、「絶対に必要だ」と言い切るのは非常に難しいことです。
 だからこそ、「『絶対、うちの会社がなければ困るのだ』というものを考え出せ。その哲学をつくり出せ」と言わなければいけません。そうすれば、みんなが燃え上がってきます。そうなれば、発展するでしょう。その哲学を持っていない会社と持っている会社の違いは歴然です。
 そういう使命感のもとにあるのは、「なぜ、わが社は必要なのか」という根源的な問いを持ち続ける、経営者なり管理職なりがいることでしょう。そういう問いを持ってください。簡単です。お金は要りません。それに答えてください。
 「なぜ、わが社は要るのか。なぜ、必要なのか。なぜ、存続しなければいけないのか。デフレであろうが、不況であろうが、潰れないでいる理由は何なのか。なぜ、潰れないでいてほしいのか。なぜ、わが社の商品、製品は、売れなければいけないのか」
 こういう根源的な問いに答えてください。その答えを考えるなかで、やるべきことは、はっきり見えてくるはずです。その問いに答えたならば、来年も、再来年も、十年後も、その会社は発展し続けるはずです。」
(250~262ページ)

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