「心の力」「宗教心」が経営を成功させる

参考・引用

 日本でも世界でも、大成功した企業や経営者は宗教心を大切にし、実践していることが多い。

 『経営を成功に導く心の力』では、経営者には「心の力」が必要だと説かれています。

 ドラッカーは「人間は精神的な領域でしか付加価値を生めない」と言っています。「心」は未来を拓いていく原動力であり創造力です。

 ヒット商品やまだ存在しないものを生み出すには、未来をイメージするような「心」「思い」の力が必要です。「まず思いがあって、それが具体化していく」という「思いの先行性」を知っている経営者と知らない経営者とでは、発展の速度や規模がまるで違ってくるのです。

 

経営に宗教的精神を入れるのは「成功の法則」

 実際に、何百年も続いているような長寿企業は、何らかの祭事や神事を継続している例が多く、信仰を大切にしています。これは「成功の法則」です。

 信仰を持つと、謙虚な精進の姿勢、奉仕の精神、使命を果たさんとする気概が格段に強くなり、さまざまな障害を乗り越えていけます。幸福の科学大川隆法総裁は「最高の経営は最高の宗教と一致する」と述べられていますが、その通りだと思います。組織としても強くなり、イノベーションもしやすくなる。宗教心を経営理念に入れると「いいことづくめ」なのです

 信仰心のある社会になると、霊界や魂を科学することも始まるでしょう。信仰心ある経営者や成功者が増えると、霊的世界の探究が加速し、新しい産業や科学技術のフロンティアが拓かれるという「善の循環」が始まるのではないでしょうか。

 また、市場においては、お客様を幸せにし、人格を向上させるビジネスが主流となり、人を堕落させるような産業は淘汰されるようになるでしょう。人々の魂が輝かねば経済繁栄とは言えません。そうした価値観を地上に実現していくことが「真理経営者」の使命だと思います。

 

宗教が健全な企業倫理を支える

 では、経営者一人ひとりが健全な倫理観を持つには、どうすればよいだろうか。

 経営学者ドラッカーが好んで取り上げた、古代ギリシャの彫刻家フェイディアスのエピソードが参考になる。フェイディアスは、誰の目にも触れない彫刻の背中の部分も彫った理由を問われた際、「神々が見ているから」と答えたという。

 ここには、健全な倫理観を持ち、よい仕事をするためには、「神の目」を意識しなければならないという教訓がある 。VW が問題の「見えない化」を図ったのは、「世間の目を誤魔化せればそれでいい」と考え、宗教的な価値観が乏しかったからだ。

 心の中で「神の目を意識する」という姿勢があれば、手を抜くことも、不正を働くこともない。この意味で、成果を求めるからこそ、経営は宗教と不可分の関係でなければならない 。

 HSUで研究している経営成功学でも、神仏の目線を前提とした経営の大切さを訴えている。

 大川隆法総裁は、「『目に見えない世界から見られている』という気持ち、あるいは、『自分自身の良心が見ている』という気持ちを持つことが大事です。「将来、大を成そう」と思うのであれば、そんなことで味噌をつけるようなことをしてはいけない」と、自分を律する気持ちを持たなければいけません」と述べている。

 

信仰心で乱気流の時代を勝ち抜く

 「信仰心なくして、これからの乱気流時代を乗り越えることはできない」ということです。
 信仰心のない経営者は、逆境の大波が来ると「もうダメだ」と思ってしまい、最悪の場合は自殺などに至ります。しかし、信仰心のある経営者なら、危機の先にある「希望」を信じ、立ち向かうことができます。
 また、調子のよい時に「顧客のために」と言うことは可能ですが、苦しい時にお客様のために尽くせるかというと、信仰心がなければ難しい。苦しい時のふるまいによって、経営者には「徳」が生じますし、その後の発展にもつながるのです。

参考

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