四正道における経営

四正道と経営の教え

 幸福の科学大川隆法総裁は、『経営入門』で以下のように説かれました。

「幸福の科学の基本教義として、私は、「愛・知・反省・発展」という四つの原理を説き、これを「四正道」と呼んでいますが、経営に関する教えは、主に「発展」の法に属するものです。私は、「経済的にも発展・繁栄し、成功していくことが、幸福の原理の一角を占めるものである」という考えを持っています。

 何千年も昔の宗教であれば、単に「執着を去る」という教えを説けば済んでいたのかもしれませんが、現代において、もし、会社の社長が執着を去り、売り上げを拡大し、利益を上げることを諦めたならばどうなるでしょうか。

 社長自身が執着を断つことはよいとしても、その会社で働いている数十人ないし数百人の従業員は失業し、みな生活ができなくなってしまいます。その結果、家庭崩壊、一家離散、病気、自殺など、さまざまな悪いことが数多く起きてしまうでしょう。

 そのように、「因果の理法」で見る限り、やはり、「会社が潰れることは悪である」と見るべきです。

 「赤字は悪であり、黒字は善である。そして、会社が発展することが望ましい」ということです。

 多くの会社の経営が安定し、そこで働く人々の未来が十分に保障されて、幸福に暮らせたならば、地獄に行く人が少なくなるのは確実です。しかし、近年においては、一年間に一万社以上も会社が潰れています。会社が潰れて失業した人々が、うまく再就職することができればよいのですが、そうでなかった場合には、地獄領域が広がることは間違いありません。

 この世においては この世の法則があるので、そのような不幸を避けるためには智慧が必要であると思います。

 そういう意味で、完全に全ての人を救うところまでは行かないかもしれませんが、経営に関して参考になることを私も折々に説いています。そこからヒントをつかみ、赤字や倒産という事態を防いだり、会社を立て直したり、発展のためのヒントを得たりする社長や社員が出てくればありがたいと思います。

 現実的には、全ての会社を救うことは難しいのですが、どういう考え方を持つかによって「成果」が決まっていく面が大きいので、まず考え方を正すことから始めなければいけません。間違った考え方で正しい成果をあげることは難しいのです。」(P-324~327)

 

経営とは人類への愛と貢献である

「基本的にお客様が中心であり、「会社の生死」「会社の将来性」「潰れるが、発展するか」の生命線を握っているのはお客様なのです。このことを忘れている人が多いのです。

 会社の生命線を握っているのは社員だと思っていたり、社長や幹部、部長などの管理職であると思っていたりと、間違った考え方をしている人が多くいます。

 ほんとうは、会社の生命線を握っているのは顧客であり、「お客様が商品を買えば会社が発展し、買わなければ潰れる」という、とても単純なことなのです。

 顧客は無言のうちに取引を打ち切ってきます。会社にとってはつらいことですが、その商品を買わないだけです。それがなかなかわからないのですが、これを見誤ると会社が潰れるのです。」(『経営入門』P-372~373)

 これは、単純に「お客様中心にしなければ儲からない」というレベルの話ではない。会社を経営するということは、もう一段崇高な使命があるのです。

「経営は、大きな意味では、やはり「人類への貢献」なのです。「人類への愛」のためにやっているのですから、そこに悪意や手抜きがあったり、知らず知らずのうちに他の人に害を与えたり、「自分のみ よかれ」という心があったりしたならば、それは地獄的なものになります。そうした会社が潰れていくこと自体は正義なのです。神様も、そういう会社は「潰れたほうがよい」と思っているかもしれないので、神頼みをしても神様は助けてくれません。

 経営者は謙虚に反省しなければいけません。

 何かうまいことをやっている会社だけが儲かっているわけではないのです。謙虚に反省し、研究をして、生きる道を探していただきたいと思います。」(『経営入門』P-379)

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