経営と瞑想

 瞑想は、「心のリズムを整えて実相世界と交流できるような状態にみずからを置く」と定義づけることができる。

 経営を成功に導く、素晴らしいひらめきや発見は、実相世界、すなわち霊界の守護霊や指導霊からのインスピレーションによってもたらされる。インスピレーションを受け取るには、瞑想によって心の波長を精妙な状態に整える必要がある。

 瞑想は、支部や精舎などの宗教施設で、導師の誘導のもとに行うのが望ましいとされます。電話が鳴ったり、人に話しかけられたりする状況では精神統一が難しいからです。静かな環境で、心を調え、天上界に波長を合わせていくことが大切です。

「「自分は神のような心で見ることができるかどうか」ということを、常に問い続けなければいけません。毎日毎日、自分の心に「神のごとき心で人を判断しているか」「人に対して正しい判断、的確な判断をしたかどうか」を問い続けていると、何もない人に比べれば、やはり心境的に向上してきます。

 私もそうです。毎日、「正しい判断をしたか。人に対する評価は本当に正しかったか」ということを考えますし、「失敗したかな」と思って、考え直すこともあります。本当に難しいものです。考え方次第で、人に対する評価の仕方や指導の仕方が本当に変わってしまうのです。

 また、私以外の人たちの間で意見が合わないために、たまたま その人たちに対する判定に大きな差が出る場合もあります。これも つらいことです。違う考えを持つ者同士は一緒に仕事ができないこともあるため、片方は立場が上がり、もう一方は別の部署に異動する場合もあります。これを上手に調整するのは なかなか力の要ることです。

 結局、常に自分の心を見つめるしかありません。最終的には、やはり、毎日瞑想の時間を取り、「正しき心の探求」をするとよいと思います。「神や仏のごとき判断が出来ているか」と常に探求することです。

 経営者になるような人であれば、特にそういうことが大事だと思います。忙しく人と会って話しているだけでは駄目です。独りになり、じっと振り返ってみる時間を持ち、「自分の判断は正しかったか。動機は正しかったか、結果は正しかったか。公と私の関係はどうだったか。自分の判断は公的だったか、私的だったか」というようなことを常に探求することが大事です。

 そういう意味で、自分に対しては、やはり、ある程度高みを求めていかなくてはならないのです。」(『伝道Q&A』P-149~151)

 

経営者にとっての瞑想

 経営者の場合、精舎などの研修施設で瞑想をすると一層効果的です。磁場が整っていて、精神統一がしやすいほか、法友(同じ信仰を持つ仲間)と交流するなかで様々な気づきが得られることが多いからです。

「精舎で、もし経営者仲間等で、一緒にそういった瞑想をしたり話し合う機会があったら、「瞑想をしていたら、こんなことが観えてきたり感じたりしたのですが、どう思いますか」と、他の人の意見も聴いてみるとよいでしょう。同業他社の人や あるいは別業者の人でもいいと思います。

 そうすると、意外に あなたに霊感が降りなくても、他の人に降りる場合があります。他の人が、高級霊に代わって、「それは、きっと あなたの会社が、今こんな危機を迎えようとしていることを意味していると思う」というようなことを言ってくれることもあるのです。そういうふうにも精舎研修を使っていただいてよいと思います。

 とにかく、高級霊界においては、時間的に少し早い段階で先のことが感じられることが多いので、この世的な時間として、それがどういう風に現れるかということは、正確には分かりにくいのですが、「こういうことが将来起きるかもしれない」ということは見えてくることがあります。日頃の精進をしていれば、それに関して正しい指導霊が出てくるはずです。

 それから、精舎研修を受けるときに、指導霊の名前が明確な場合には、その指導霊に向けて心を集中し、「正しくご指導ください」と祈ればよいと思います。訓練を積めば、レベルはどんどんアップしてきます。」(法話『未来を先取りする「悟りの経営」とは』)

 幸福の科学では、様々な瞑想法が開示されております。研修施設である精舎で、「四禅定」「大海原の瞑想」「くつろぎ瞑想」などの瞑想が行われています。また、経営者向けの研修でも、様々な瞑想が採り入れられています。

 インスピレーションは受動的な状態で瞑想している時に降りやすいと言われるため、定期的に精舎研修に参加することが望ましいでしょう。

経営と真理 へ

「仏法真理」へ戻る