不可抗力と思える事態への対処

 自社製品の品質や接客の不手際であれば自業自得ですが、実際には明らかに経営者には責任のない不可抗力と思える自体が起きます。起きた事態に対する経営責任はないのですが、どう対応したかという対応責任が生じるのが経営の厳しさです。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『智慧の経営』で以下のように説かれました。

「自分としては一生懸命にやっていても、不可抗力と思える事態が起きることもあります。例えば、鳥インフルエンザやいわゆる狂牛病(BSE)が流行ったりすることがあります。

 また、事業そのものは順調であっても、事故が起きることもあります。例えば、本業は順調だったのに、運営しているビルの回転ドアが死亡事故を起こした会社もありました。

 鳥インフルエンザが流行したとき、焼き鳥店などはかなり苦しんでいたので、家の職業が焼き鳥店でなかった人は感謝すべきでしょう。それから、アメリカで狂牛病が発生したときには、牛丼屋も大変でした。

 そのように、一つの商品で一本勝負をしているところは、うまくいっているときはよいのですが、「いざ」というときには大変なことになります。いつ危機が襲ってくるか分からないので気の毒です。

 そういう危機に対する備えができていればよいのですが、できていない場合には、あえなく敗れていくこともあるでしょう。」(P-184~185)

 まず、不可抗力と思える事態への対処です。例えば、鳥インフルエンザ狂牛病の流行です。震災などの自然災害の問題もあります。また、競合企業の出現など、自社でコントロール不能な事態は常に起こり得ます。

 さらに、「悪」についても知ることが大事です。世の中には人を騙そうとしたり、罠にはめようとしている人も存在します。

 光明思想的な楽観主義やお人好しの姿勢を持っていると、危機管理も出来なくなってしまいます。

 

今までのやり方をあえて捨てる

 危機管理の心構えとして、「今までのやり方を捨てる」ということを挙げます。競争に敗れても生き残る方法として、総裁は以下のように説かれました。

「競争に打ち勝てなければ敗れていくことになります。敗れる者は悲しいけれども、「それによって、社会全体としては進歩しているのだ」と思ってあきらめることです。どこかの傘下に組み入れられるなり、別の職業に就くなりして、自分の居場所を探さなければいけません。古いままで いつまでも今の商売を護ろうとしても、護り切れるものではないのです。」(『智慧の経営』P-187)

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