「号令戦法」「命令戦法」「訓令戦法」

 組織の動かし方という点では、「号令戦法」「命令戦法」「訓令戦法」という規模に応じた3種類の戦い方があります。

 統率者が陣頭に立って「進め」などとやるのが「号令戦法」です。

「命令戦法」は、数十万レベルの軍隊を広大な戦場に展開するために、スタッフ組織(参謀部門)を使って新戦法を駆使するもので、ナポレオンが公案しました。

 「訓令戦法」は、数十万レベルの大規模軍を多方面に展開するために、ある程度自立した事業部組織を活用する戦法で、ナポレオンを破るためにドイツで公案されました。組織活動のあり方が、戦争が大規模化するにつれて発達したわけですが、現代の経営にも活用できます。

 仕事レベルで表現すると、「明日8時発の切符を買え」というのが「号令」、「明日12時までに大阪に着きたいから、8時発の切符を買え」というのが「命令」、「明日の12時までに大阪に着きたいので よろしく」というのが「訓令」です。

 号令、命令、訓令といくに従って、指示を受ける側の自由裁量度が増していきます。組織が大きくなるに従い、経営者の支持の出し方を、号令から命令へ、命令から訓令へと変えていく必要があるのです。

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