才能がある人

 才能があまりに出すぎてる人がいる。しかし、かえってそれが原因になって、人を使えず、仕事が大きくならないことがある。

 本当に大きな仕事をしていく人というのは、一定の才能が必要ではあるけれども、それに加えて、後天的に鍛えた、耐える力、忍耐力を持っているものである。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『常勝の法』で以下のように説かれました。

「不思議なもので、才能があまり出すぎる人というのは、えてして、その才能が浅いところに埋まっていることが多いのです。そして、浅いところに埋まっている才能に本人が自己陶酔してしまい、ほかの才能を伸ばさなければいけないことに気がつかない場合が多いわけです。
 人を動かしていく場合の管理職的能力というものは、往々にしてバランス感覚であることが多いのです。多くの人をバランスよく使っていき、トータルで最大を目指す人が、やはり管理職になっていきます。
 自分があまりできすぎる人、個人として自分が何でもできるという人は、他の人を信用しないので、人を使えないのです。必ず自分でやりたがります。そのため、仕事が大きくならないのです。
 したがって、「才能がある」「頭の回転が速い」「判断が速い」ということも大事ですが、ほんとうに幹になる人、中核になり、大樹になっていく人というのは、それだけではなく、さらに、耐える力、忍耐強さを持っていなければだめなのです。
 不動心を持ち、どっしりとして、「大局的な勝負は外さない。大局的なところでの勝ちは落とさない。戦術的には勝ったり負けたりしても、それにとらわれず、戦略的勝利はまず逃さない」ということが大切です。
 特に、大きなプロジェクトなどになると、多くの人の賛成はなかなか得られないし、反対されることもよくあるので、そういうときに、あまり一喜一憂したり、気分屋になりすぎたりするのはよくありません。やはり耐えなければいけないのです。「耐えて耐えて、最終的な勝利に導いていく」という力が大事になってきます。一年耐え、二年耐え、三年、五年と耐え抜いて実現していく力というものが大事になるのです。
 これは、やはり後天的に鍛えなければいけないものです。「実社会で、もまれ、耐え抜いて勝利する」という経験を一つ積むと、次の勝負でも、耐え抜いて勝つことができるようになります。
 これは、この世で後天的に養われていく力です。努力して、耐える力、不動心というものをつけていき、一つの難局を切り抜けることができたら、また次の難局にも耐える力が出てくるのです。これが大事なことです。」
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