アージリスの未成熟・成熟理論

適応・順応、そして統合から成長へ

 アージリスの未成熟・成熟理論とは、マズローの法則(欲求の5段階説)をベースに、パーソナリティ(個人の人格)が未成熟から成熟に向かおうとする欲求が動機づけにつながり、モチベーション向上を生み出す要因になると提唱したものです。

 アージリスは、個人の内面バランスがとれた状態を「適応(adjusted)」と呼び、個人と外部環境のバランスがとれた状態を「順応(adapted)」と呼んでいます。そして、人間は、様々な環境の中で「適応」と「順応」を繰り返しながら成長していくとしています。さらに、個人がそれぞれの環境に適応・順応した状態のことを「統合(integration)」と呼び、統合された状態が理想的な姿であるとした上で、統合状態で目標達成することで「自己実現の達成」が成され、人間ははじめて成長すると述べています。

 アージリスは、このような成長の過程を「未成熟・成熟理論(マチュリティ理論)」として解説しており、個人の人格は未成熟から成熟に向かおうとする欲求により変化すると述べています。

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