顧客満足(CS)か従業員満足(ES:Employee Satisfaction)か

 近年の労働環境で、「労働力の流動化」が当たり前になった状況下では、どんな会社であっても、この「定着・退職」の問題は避けて通ることのできない事態になってきています。

 各社が「理念」として「顧客満足」「社会貢献」といった内容の文言とともに、「社員一人ひとりがいきいきと仕事をする」「プロとしての誇りを持ち続ける」「成長していく実感を持つ」といった「ES」にかかわる内容のものを掲げていると思います。
 そうであれば、当然、そういった「ES」を実現することが、企業としての重要な業績指標の一つであるととらえるべきですし、この「ES」の実現無しに「業績が良かった」とは言えないのです。

 従業員に対し、トップ・責任者が声を大にしてCSの重要性を訴えても、従業員の日常における業務におけるストレスを軽減しなければ、掛け声だけに終わってしまいます。
 ES対策は、金銭面による報酬だけでなく、従業員がいい仕事ができるような社内環境をつくることです。

 CS(顧客満足)は よく使われる言葉ですが、ESがCSより後回しにされています。

 顧客満足の向上には、同時に従業員満足(ES)の向上も不可欠です。

 「従業員満足度」とは、従業員の仕事や会社・職場に対する満足感の総称として使われています。

 顧客満足実現のためには、従業員満足度の向上が不可欠となります。

 顧客と接する従業員が満足していなければ、顧客に真の満足を与えることはできません。

 トップがいくら顧客満足度の重要性を唱えても、顧客と実際に接する従業員にその意識が備わっていなければ、顧客満足の向上は実現しません。

 全社員が「顧客満足度を向上する」という共通の目標を持ち、一人一人がその目標に向かって意欲的に取り組むことが重要です。
 そのためには、組織として従業員が仕事に意欲的に取り組む環境を整備し、従業員満足度を高める必要があります。   

  従業員満足(ES)の向上  顧客満足(CS)に対する従業員の意識の向上 

  ⇒ 顧客満足向上に向けた取り組み  顧客満足向上の実現

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