大きな流れを把握してトレンドや繰り返されるパターンを読む

 費用の推移を見るときには、一般的に絶対額を折れ線グラフに表現します。物価などの推移を見るときには、指数で表現されることもあります。最終年を100とした消費者物価指数などがその事例です。

 統計データを見慣れてくると、賃金が上昇して購買力が増えた時期はいつか、エネルギー関係は変動が激しい、などの傾向をつかむことができます。

 景気に連動する統計データには、景気に先駆けて動く設備投資指標や、有効求人倍率などの同時指標、家計消費などの遅行指標などがあり、これらの動きを読むことは、トレンドに先駆けることにつながるのです。

 一定期間に変動幅が大きい場合には、「移動平均」という処理を行います。○日、○週、○年移動平均など、データの種別に応じて適切に選択するのです。株価の移動平均線などがその事例といえます。

 売上高の変化をみるときにも、平均的な売上高を把握するほかに、季節要因の売上変化、短期キャンペーン要因の売上変化など、見るべき点が多くあるでしょう。

 1店舗の売上高を店長ごとに比べてみれば、運用オペレーションの違いによる売上変化がみられるかもしれません。人に起因して繰り返し現れる売上高変化のパターンがあるならば、その店長が売上を改善する店長か、売上を減少させる店長か、の判断材料になります。

 例えば、「この人が店長になると、なんだか店の雰囲気が明るくなって売上高も上昇傾向にある」などといったとヒントを得たら、その背景にある運用オペレーションのコツを探ってみましょう。

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