勇気 孔子

 儒教の孔子は、智慧があり、かつ、人に対して優しさがある人物であって、勇気もなければいけないと教えている。

 その勇気とは、正しいことは「正しい」、間違っていることは「間違っている」とはっきりともの申し、実践し、行動し抜く力である。

 日本人のいちばん弱いところは、実はここである。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『政治の理想について 幸福実現党宣言②』で以下のように説かれました。

「儒教の孔子の考えから言えば、徳の発生源は「智・仁・勇」です。
 「智」とは智慧のことですが、政治的に言えば、これは、「国民を幸福にできる政策として、専門知識を織り込んだ考え方を具体的に打ち出せるかどうか」ということだろうと思います。
 次の「仁」は、当会でいう「愛」に当たるわけですが、これは、「多くの国民を本当に愛し、生かすものになっているかどうか。彼らを守り、育て、そして、素晴らしい人間にしていくような内容を持っているかどうか」というようなことです。これが仁の心でしょう。
 それから、孔子は、「徳には勇が必要だ」と言っています。「勇気」の「勇」です。「勇」がなかったら徳は完成しないのです。
 「智」だけであれば、学者でも可能です。「仁」だけであれば、人柄のよい優しい人は世の中に大勢います。しかし、「智」だけでも「仁」だけでも駄目で、「智」も「仁」も必要なのです。智慧があり、かつ、人に対して、思いやり、優しさがある人物です。さらに、智慧があって優しい人物に勇気もなければいけない。孔子は、こう述べているわけです。
 その勇気とは何であるかというと、「正しいことは『正しい』、間違っていることは『間違っている』」と、はっきりともの申し、実践していく力、行動し抜く力です。
 「日本人のいちばん弱いところは、実は、ここだ」と私は思います。」
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