ケインズ経済学の本質
「ケインズ経済学」というのは、「統制経済」であり、「戦時経済」である。
“危急存亡の秋”には効果を発揮するが、平時においても続くのでは、繁栄が生まれてこなくなる。
だから、ハイエクは、長い目で見て、自由を確保しないと末永い繁栄はないという考え方を持っている。
幸福の科学大川隆法総裁は、『『ハイエク「新・隷属への道」』 「自由の哲学」を考える』で、経済学者のハイエクの霊の言葉(「霊言」)を次のように紹介しておられます。
「「ケインズ経済学」というのは、基本的には「統制経済」であり、「統制経済」というのは、「戦時経済」なんです。
「戦時経済」というのは、“危急存亡の秋”、つまり、一定の期間を区切って何かに集中して強制力をかけなきゃいけないときには効果を発揮します。それは確かにそうです。
ただ、戦争が永遠に続いたら、まあ、百年も二百年も続いたら困るのと同じでね、戦争というのは、数年で済むから助かってるわけですよ。ところが、平時において、そういう状態が続いたんでは、やっぱり、繁栄が生まれてこなくなるわねえ。
平時においては、各人の自由に任せて、それぞれが、創意工夫して新しい道を拓いていくようにしていかないと、全体的な底上げはできないよね。戦時経済で、一時期、軍事産業等が発展することはあるし、景気がよくなることもあるよ。例えば、朝鮮特需みたいなものがあって、景気がよくなるようなことはあるけども、それは止まるからね。オリンピック景気みたいなものでも、一時期は上がっても必ず止まる。
だから、そういう特需的なものはあってもいいかもしれないし、アウトバーンをつくっても景気はよくなるけれども、アウトバーンには必ず終わりが来る。それから、万里の長城にだって終わりは来るっていうことだ。
結局、そういうことがあるから、私は、長い目で見て、「基本的には、自由を確保しないと末永い繁栄はない。自由を与えなければ知恵は生まれてこない」という考え方を持っている。
まあ、万人の知恵というか、経済に参画する経済人だね。経済人それぞれに自由を与えることによって、小さくとも大きくとも、それなりの知恵を出させようとしているわけだね。」(37~39ページ)