日本経済はどうなるか

 いま、日本のなかにある社会主義体制が崩壊過程にある。外資がどんどん日本に入ってきているのは、経済の敗戦ではあるが、それによって考え方の間違いを指摘してもらっていると考えれば、むしろよいことだ。

 補助金で保護されている産業は、これから次々に滅びていく。国の保護をなくし、自由競争にして、サービス合戦の結果、顧客のニーズを満たすことができたところが生き残って繁栄・発展していくのが、日本のこれからの未来の姿である。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『リーダーに贈る「必勝の戦略」』で以下のように説かれました。

「日本では、1991年ごろに、「バブル崩壊」ということが言われました。
 しかし、ほんとうは、「バブルが弾けた」ということではなく、「いま、日本のなかにある〝社会主義
体制が崩壊過程にある」ということなのです。
 社会主義の総本家であるソ連が崩壊し、日本のほうにも、やっと、その流れが来ているのですが、マスコミ人や学者のなかには、マルクス主義経済学の洗礼を受けた人が多く、「バブルが弾けた。バブルが崩壊したのだ」という理解をしている人が、まだたくさんいます。ほんとうはそうではなく、いま、日本のなかにある社会主義が崩壊しようとしているのです。
 そう考えると、これからの日本がどうなるかは見えます。
 未来がさっぱり分からないのは、マルクス主義の洗礼を受けた思想家や学者たちです。彼らは、「日本は、このあと、社会主義、共産主義に移行しなければいけないはずだ」と考えているのですが、そちらのほうが潰れているため、行き先がなくて困っているのです。マルクス主義の立場から、「資本主義が崩壊した」と考えると、先が分からず、どうしたらよいか分からないわけです。
 ほんとうは、資本主義が崩壊したのではなく、「日本のなかにあった社会主義が、いま崩壊しようとしている」ということなのです。ただ、それには時間がかかっていて、まだ終わっていません。もう少し時間がかかるでしょう。
 それが終わると、すべてのものをもっと自由に取引できる世界がやってきます。
 「いま、外資がどんどん日本に入ってきている」ということも、ある意味で、よいことです。これは、「占領されている」ということでもあり、〝第二の敗戦〟といえば、そのとおりなのですが、それによって考え方の間違いを指摘してもらっているのです。ほんとうの資本主義の市場経済がつくられるために、外資が入ってきていると言えます。
 このように考えると、「これからの十年、二十年がどうなるか」ということは、ほぼ読めます。そういう方向に動いていくわけです。
 その意味では、企業の経営者は、自立した頭脳を持った人でなければいけませんし、国家を頼りにしていてはいけません。
 「お上を頼りにする」という意識は、日本人が江戸時代から引きずっている意識ですが、この意識を持っているところは滅びます。「お上を頼りにしている。お上に補助してもらう。お上に保護してもらう」という産業は次々と滅びていきます。法律に護られて独占的に仕事をしているところは次々と潰れていくのです。
 「保護をなくして、〝放し飼い
、自由競争にする。そして、サービス合戦をした結果、顧客のニーズを満たすことができたところのみが生き残り、繁栄・発展する」という未来が見えるわけです。」10~13ページ)

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