人民解放軍による生物兵器の研究

 コロナ問題の根っこには「人民解放軍による生物兵器の研究」がある。この部分まで暴かなければ、中国に責任を取らせることは困難であろう。

 

自然発生と見紛う生物兵器の作り方

 人民解放軍にコロナを兵器化したいという意志があったことが、『非典非自然起源和人制人新种病毒基因武器(日本語訳:SARSの非自然起源と人工の新しいウィルス遺伝子兵器)』(2015年)に書かれているという。

 同書では、「生物兵器によって最大限の被害をもたらす理想的な条件」を明記し、その使用目的は、「敵国の医療システムと社会秩序の破壊」であるとし、軍隊の弱体化を狙う従来の生物兵器の定義を超越。「第一次大戦は化学戦争、第二次大戦は核戦争、第三次大戦はバイオ戦争になる」と、まるで今起きていることを予見する内容であった。

 その内容に従えば、各国がロックダウンなどで社会活動を止めることは、中国の術中にまんまとはまることを意味する。

 同書の著者18人のうち、11人は空軍軍医大学の科学者や軍事専門家です。編著者の一人である徐德忠氏は、少将であり、同大学軍事伝染病学科教授。徐氏が12年に公開したとされる電子資料には、いかにして生物兵器が自然発生したと錯覚させられるかなど、同書で示されたアイデアと同じものが明記されていることから、以前からコロナ兵器化を理論的に可能なものにしていたことが分かる。

 微生物を凍結保存できる技術の進歩により、攻撃時に空気感染させることが可能になった。

 攻撃を行う最適条件は、ターゲットエリアにウィルスを浮遊させるため、安定した風向があり、太陽光の影響を受けない明け方の夕暮れや曇りの日がよい。

 生物兵器を使用すれば、広範な死傷者などを出すだけでなく、他の災害と同様に、短期的または長期的な心理的障害をもたらし、人々を恐怖に陥れることができる。

 たとえ、科学的、ウィルス的、動物的証拠があったとしても、生物兵器の使用の告発をいくらでも否定、阻止、抑圧でき、国際機関や司法側は無力で有罪にできない。

 本書には、生物兵器の作り方として「動物継代実験」が明記されている。人工編集したウィルスをマウスに感染させることを繰り返せば、ウィルスを自然発生したと錯覚させられるという。徐氏が2012年9月に発表したと見られるパワーポイントでは、そのプロセスが説明された後、「生態型遺伝子兵器」と明示されている。自然発生したかのように生物兵器を誕生させる方法が既に理論化されていたのです。

 

生物兵器開発の巨大ネットワーク

 生物兵器の開発はどのような形で行われているのだろうか。

 ”親会社”は軍事研究所と軍事病院であり、その下に”子会社”である大学と民間の研究機関がぶら下がる。そして、大学と民間の研究者は、ワクチン開発などの体のよい口実をつくって、海外から資金と技術を集め、それを本国に持ち帰り、軍事研究にドッキング(軍民融合)させて、生物兵器を完成させるという仕組みである。

 中国人研究者がスパイとして世界各地に潜入させる。表向きは民間の身分に見えても、軍に所属する出身大学の指導教官から指示を受け、他国の技術を盗むという師弟関係を利用したケースが散見される。人民解放軍の兵站部に所属する徐德忠氏の教え子(博士課程やポストドクターなど)は、最低50人以上存在し、世界各地の大学や研究機関に散らばっているという。

 アメリカの大学研究者(中国籍含む)が、軍に所属する人物と研究を堂々と行う例さえある。ミネソタ大学教授の李放氏は、中国軍事医学科学院のメンバーである周育森氏らと共同で論文を発表していることが公開情報から判断できる。

 コロナの起源として追及されている武漢ウィルス研究所や、同研究所への資金提供を許可した米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のファウチ博士は、中国の生物兵器ネットワークに組み込まれた一つの駒に過ぎない。

 アメリカの技術や資金は、中国の研究全体のごく一部であるため、ファウチ博士への必要以上の追及は、中国の罪を軽減しかねず、逆に、中国からその点を突かれ、責任の所在をうやむやにされかねない。

参考

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