堅実生活・ 堅実経営のすすめ

   人生の羅針盤第91回

借金先行型の経営から脱皮する

 みなさんのなかには、事業をやっている人もいれば、サラリーマンをしていて、会社で熱心に働いている人もいると思いますが、ぎりぎりいっぱいの生活、あるいは借金まみれの生活は、あまりしないほうがよいのです。

 むしろ、事業で成功したり、あるいは、サラリーマンであれば、とんとん拍子に出世して、個人も企業も、ぜひ黒字体質に持っていってほしいと思います。

 

借金先行型の経営からの脱皮

 経営に関しても、古いタイプの経営方針をとっている人たちが、やはり、いま、ほとんど駄目になっているのです。

 その古いタイプの経営方針とは、「事業というものは必ず借金からスタートする」という考え方です。

 これは、「まず銀行から借金をする。その後、三年ぐらいは赤字が続くが、三年たったあたりで収支がトントンになり、四年目からは黒字になって、返済ができるようになる」というような考え方のことです。

 このように、「手元資金をほとんど持たずに、全部、借金をして事業を始め、三年ぐらいは赤字でも、そのあとは黒字に転換する」というような考え方で事業をやる人が多いのです。

 しかし、この借金先行型の考え方は、もう時代に合わなくなってきています。「借金を継続しながら、企業を維持していく」というかたちは、大企業も、ほとんどそうなっていますが、「この考え方は、もう甘い」という感じです。

 特に、デフレの時代は、やはり、「たくさん借金をするのではなく、できるだけ現金のほうを貯めていく」というかたちに、なるべく経営スタイルを変えていったほうがよいのです。

 古い経営スタイルからの脱皮として、いま、主唱されているのは、「キャッシュ・フロー経営」「キャッシュ・フロー・マネジメント」というやり方です。

 「いい格好をするな。そして、名目上の数字などにとらわれずに、現にあるキャッシュ、現金の流れが、どのようになるかということに注目し、これが厚くなっていくような経営手法をとりなさい」ということです。

 借金先行型の考え方はもう時代に合わなくなってきています。

 「この考え方は、もう甘い」という感じです

参考

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