時間の価値を高める工夫にゴールはない

 こんなに頑張っているのに、こんなに忙しいのに、なぜ「仕事が遅い」と言われるのか。そう思いながら、ふと周りを見渡せば、成果を上げている人ほど忙しそうに見えない。これは、仕事ができる人には「ルール」があるに違いない。

 

時間は一人ひとりに与えられた人生の資源

 「1日24時間」をどう使うかによって、人生の成功や失敗は決まる。そして、「時間」という神様が与えてくれた「人生の資源」を最大限に生かすこと、つまり、時間の価値を高めることは、成功そのものだと言える。では、時間の価値を高めるとはどういうことだろうか。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『人を愛し、人を生かし、人を許せ』の中で次のように述べている。

「ほんとうの意味での幸福が、自分を無限に有用で役に立つもの、真に素晴らしいものだと感じ、自己の拡大感、発展感を味わうことだとすれば、多くの人の役に立つ人間になっていくことのなかにこそ、幸福感があって当然なのです」

 これを時間の観点から言えば、いかに多くの人の役に立つかが、時間の価値を決めるということだろう。

 短い時間内に多くの仕事が同時並行的にでき、それぞれの仕事が人の役に立つなら、その分あなたの時間の価値は高まっていく。より多くの人に届き、より遠い未来へと続く仕事をしようと思ったとき、時間の価値を高める工夫にゴールはない。

 

大きな仕事を遺す生き方

 アメリカ建国の父であるベンジャミン・フランクリンは、自ら考えた「節制」や「沈黙」など、13の徳目を、週替わりで一つずつ実践したと自伝に記している。

 「今日一日を、何かをなさずには終わらない」という姿勢である。著書『「経営成功学」とは何か』の中には次のような一節がある。

「『自分は、今日一日を生きた証として、いったい何を積み重ねられたか。一歩前進したか』ということを考えられる人は、どうあっても、結果的に見れば、『大きな仕事』を必ず遺すのです」

 一歩前進しようとする毎日の努力は、あなたの給料アップや出世だけではなく、人類全体の幸福に役立つ大きな仕事にもつながっていく。「時間がない」自分とおさらばし、今日から人生の時間密度を高め、着実に成果を出していこう。

参考

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