口下手なのための人脈力
まずはどうやって相手の役に立つか考える
そこで、人脈をどう考えるかが重要です。「自分にとって利益があるもの」「便利なもの」として人脈を考えがちですが、本当はそうではありません。
人脈は、まずは自分が相手に得をもたらし、それから返ってくるという関係になっています。「人脈がない」と嘆く前に、「どうやって相手の役に立ちたいのか」を考える必要があります。相手が困っていることを解決してあげること、もっと言えば、 自分の価値を磨いて、その価値を提供し合うということです。
数年先や生涯を見すえて人脈をつくる
「短期」「中期」長期」の3種類に分けて人脈を形成することをすすめる。
短期人脈とは、今現在 日常の業務を遂行する関係の人脈です。素早く仕事をし、約束を守るなどの信頼を積み重ねることによって築いていけます。
中期人脈は、今はまだ実績がなくても、「数年先には成果を出すはず」という期待で支援したりされたりする関係のことです。中期人脈をつくる鍵はアイデアの提案です。相手に「これまでにない新しい価値を生み出せる」と思ってもらえれば、協力関係を創り出すことができます。この中期人脈づくりは、数年先の仕事の成果をつくることになるので、いつも力を入れることをおすすめします。
そして、長期人脈は、生きる目的や精神的価値、宗教的価値でつながる関係です。これは、貸し借りで言えば、一生かかってお返しできるかどうかもわからないような関係です。「自分に返してくれなくてもよい。志を継いでもらえれば十分」というような気持ちで支援してもらう関係、あるいは一生の友になる関係と言えるでしょう。
自分の力を謙虚に見つめ相手の長所に学ぶ
「自分はそんなに優れた人間ではない」と謙虚になり、自分が相手のために何ができるかを考えるのです。
自分の価値を磨き、それを誰かの役に立てたいと思っている人こそ、より良い人脈をつくっていけるのではないでしょうか。