育てられ上手になるには

   未来への羅針盤 World Teacher’s Message No.256

 一言で言うと、それは「かわいげのある人間」になることですよ。周りの人たちはかわいげのある人を育てたくなります。当然です。

 ですから、かわいげがあるように見えることが第一条件で、かわいげがあって、「もしかしたら才能があるかもしれない」というように見えると、さらによいです。かわいげがあって才能のある人は周りに育ててもらえます。

 才能があるように見えても、才能があるかどうかは、本当は分かりません。だから才能があるように見えるためには、ごまかしなしに、コツコツ努力している姿を自分でつくっていくことが大事です。コツコツと努力し、精進している姿、自分でも納得できるような姿をつくれば、周囲はその人が才能があるかどうか分からないけれど、努力している姿勢だけで「これは本物 だ」と思います。

 努力も才能のうちです。努力する習慣を持っているということは、才能の一つですので、かわいげがあって、才能がある、もしくは、努力する習慣がある人間になれば、育ててもらえるようになると思います。

 

叱りがいのある人間になる

 かわいげがない人間は、あんまり育ててもらえないところがあります。ただし、「こいつ、叱っといたら、きっと伸びるだろう」という叱りがいのある人もいます。叱ってもしょうがない人は叱りません。能力の高い上司の場合でしたら、叱ってもしょうがない人にはエネルギーのロスだから叱らないということもあって、無視されることもあります。

 叱りがいがあるような人間というのも大事です。それには、ある意味での「精神的なタフさ」が必要です。だから、人の話に耳を傾けることが大切です。

 私も在家時代、よく叱られた方ですけども、叱りがいがある方だったらしくて、というより、いくら叱っても堪えないように見えていたらしいというのが、実情ではありました。「いくら言っても、あいつは堪えない」というふうに思われていたらしいのです。でも、「いや、そんなことはないですよ」と、お寺の釣鐘風に一応堪えてはいました。こちらには響いていたのですけれども、ものすごい力で打たなければならないと思われていたところはあります。叱りがいがある人間というのも大事かもしれません。叱れば、伸びるかもしれないという感じがする人ですね。

参考

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