ゴールデン・ルール実践法

自分がしてほしいように相手にしてあげること

 ゴールデン・ルールとは通常、「人々からしてほしいと、あなた方が望むことを、人々にもその通りにせよ」というイエスの教え(ルカによる福音書6章31節等)を指す。幸福の科学では、これを一歩進めて、「他の人を幸福にしよう、成功させようと思ったときに、人間は幸福になり、成功していく」という、相手と自分の幸福や成功まで含めた法則性をゴールデン・ルールと呼ぶこともある。

 サービスという仕事は、相手や場面によって無限の変化があり、実に奥が深いという。ゴールデン・ルールは、その豊かな世界のあらゆるドアを開けることができる、黄金のマスターキーなのです。

参考

 お客様が「してほしいこと」に応える姿勢が発展につながる。まさにゴールデン・ルールによる商売成功の好例です。

参考

「私は(二十代における精神的格闘から得た簡単な悟りとして)『他の人を幸福にしよう』『他の人を成功させよう』と思ったときに、人間は幸福になり、成功していくという真理を発見したのです。非常に単純な真理ではありますが、どの世界宗教も、この教えを内部に持っています。これをゴールデン・ルール(黄金律)といいます」(大川隆法著『勇気の法』第4章より)。

 では、他の人は何が満たされたときに幸福を感じるのか。それは大きくいえば、あなた自身と同じく次の二つだろう。

(1)「人と仲良くし、人から愛され、大切にされたい。孤独は嫌だ」という気持ち。つまり、周囲との「調和」の実現。

(2)「何かを手に入れ、能力を身につけ、新しい経験を積むなどして、もっと素晴らしい自分になりたい」という願い。つまり自己の「進歩」の達成。

 

人々のニーズを満たす「創造性」の発揮を

 こうした共通性の一方で、具体的にどう扱われたいか、どんな自分になりたいかは、人によって全部違う。だからこそ、一人ひとりに合った幸福や成功をプロデュースして多くの人の支持を集めるためには、単にマニュアル的なサービスや一律の品揃えではダメであり、次のような努力が欠かせません。

 ①自分の都合を優先せず、心から相手の幸福や成功を願う。

 ②そのうえで相手をよく見、相手の個別ニーズを感じ取る。

 ③専門知識やスキルを駆使して、そのニーズに応え切る。

 この③において不可欠なのが「創造性」です。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『創造の法』で次のように説いている。

「この世の中では、『創造する力』を持つ創造的な人間というものは、何か事業を始めるにしても、個人として職業を選ぶにしても、会社や組織のなかで出世するにしても、やはり、素晴らしい価値を生みます」(第1章「創造的に生きよう」より)

 対人ベースの仕事においては、「イマジネーションのほうの『想像力』を使い、もっと、相手の気持ちや周りの人の気持ちを酌み取り、その上で、『どうすればよいか』を考えてみることです」という同書の言葉が、最大のポイントではないだろうか。

 「他の人を幸福にしよう。他の人を成功させよう」と思ったときに、人間は幸福になり、成功していく。この単純な真理を日々の仕事で実践しようとするとき、私たちは、まるで金色の太陽光線がプリズムを透過して無数の色に分かれたような 人の心の無限の多様性に出会うことになる。

 そうした一人ひとりが困っていることや潜在ニーズにクリエイティブに応えようとするとき、そこに生まれる価値もまた無限であるに違いない。あなたがそうした価値を創造しつつ、多くの人の幸福や成功をプロデュースしようと努力すれば、多くの人々が幸せや成功を求めて あなたの元に集まってくるだろう。

 時代も国も好・不況も超えた普遍の真理、ゴールデン・ルール。その黄金色の光のもとで、あなたは 今年どんな創造性を花咲かせるだろうか。

 

ゴールデン・ルール実践のためのポイント

1 自分の都合を優先せず心から相手の幸福や成功を願う

 =見返りを求めない愛の心

2 そのうえで相手をよく見、相手の個別ニーズを感じ取る

 =感性、直感、想像力

3 専門知識やスキルを駆使してそのニーズに応え切る

 =専門性、勤勉さ、創造性

参考

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