どうすれば人を動かせるリーダーになれるか

 「上、三年にして下を知り 下、三日にして上を知る」という言葉があります。上司は部下一人ひとりの資質や可能性を知るのに何年もかかりますが、部下が上司の良し悪しを見抜くのは一瞬だという意味です。

 部下は上司の何を見ているのでしょうか。上司が発する「言葉」と実際の「行動」です。例えば、上司が常々「我々のサービスはお客様第一だ」と言っていても、毎回の会議では、「先月の売上はどうだった」と開口一番に聞いてくる。本音が「売上第一」であることを見せつけられると、上司がどんなに良いことを言っても、部下の心には届かなくなります。

 上司が努力すべきは「言行一致」、言っていることとやっていることを一致させることです。

 世の中の多くの上司は、部下を数字で「コントロール」しようとします。しかし、上司の本来の仕事は部下個人の資質を活かす「マネジメント」です。

 「何のために働くのか」「社会にどう貢献すべきか」など、仕事の目的を言葉で示し続けるとともに、実際の行動で示すことが部下との信頼関係につながります。

 

 逆境に直面した時に、「できない理由」を探すのではなく、信念をぶらさずに、「どうしたらできるか」を考え続けることもリーダーが持つべき勇気です。

参考

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