指示命令

 命令とは、上司が部下一人ごとに特定の業務を割り当てることで、この割り当てた業務ついて その方法や手順を示すことを指示といいます。

 正しい仕事が出来るか否かは指示命令の出し方、受け方で決まります。

 動機付がきちんと出来るためには、現地現場を確認し、ことの本質を見極めなければなりません。

 人は、その人に合ったレベルで「やってみせ、言って聞かせ、やらせてみせ、褒めてあげる」ことも必要です。

 上司に対するメンバーから期待されていることに テキパキとした決断力が第一位となっています。 

 

指示命令の原則

 指示命令の受け方は、その命令の内容を上司の前で復唱し、間違いのないことを確認し、内容をノートにメモする習慣も大切です。

 また、業務遂行にあたり、受けた命令だけでは手順がわからない場合は、その場で指示を求めます。

 以下のどれを欠いても指示命令でなくなってしまう点に注意しましょう。

 ①直接に 

②一人ごとに  

③目的を明示

 ④一般社員には一つの命令だけを、リーダーには重点を明示

 ⑤具体的に 

⑥結果は数値で表現  

⑦期限を設ける

⑧途中の確認  

⑨できないとき、反省させる  

⑩報告できる

 

指示命令徹底のチェックポイント

(1)目的、意義、使命が徹底しているか

・何の為にやるのか、納得しているか

 ・やる気の炎を燃やしているか

(2)指示命令の内容を整理し、明記しておく

 ・案件について明確に

 ・内容を複雑多岐にせず、まとまったものにする

 ・命令の順序を論理的に首尾一貫させる

 ・命令の意味を的確に伝える言葉を用いる

 ・主なものは記録に残しておく(忘れる場合社員の信頼を失う)

(3)指示系統の原則にかなった正規のルートで行う

 ・民主、独裁、放任の3つのパターンを使い分ける

 ・時、所、相手の能力、性格によって言い方を変える

(4)徹底させて確認する

 ・内容の難易と重要度、相手の立場と能力などを考慮する

 ・一度に多くの命令をしない

 ・点を質問したり、復唱させたりして、納得のいくまで確かめる

(5)意欲を持たせる

 ・目的、方針の意義を納得させる

 ・最も適切な命令の型を選ぶ

 ・基準をハッキリ明示する 「然るべく主義」は使わない

 ・不快や反感をそそるような表現をしない (どうせ満足に出来ないだろうが、君にできるかな)など

命令に対する報告

 命令を受けたら、これに対する報告は必ずしなければなりません。

 部下全員が報告することによって、上司は全体の能率を上げるための業務計画を立てることができるのです。

 業務が命令されたとおりできたときはもちろんのこと、そうでないときは早めにその旨を報告しなければならない。

経営と真理 へ

「仏法真理」へ戻る