リーダーシップとリーダーの条件と役割

 組織とは、一人ではできない仕事を多くの人達が協力してやろうという考えの下に生まれたものです。

 さらに組織は一人ひとりの力を協働させ、一人プラス一人を二人として考えるのではなく、これを3にも4にもするシナジー効果を発揮するのが組織のあるべき姿なのです。

 そして、シナジー効果を正しく理解して組織力を発揮させるのがリーダーの力です。

 

経営者にとってのリーダーとは

 経営者にとって、リーダーの条件・役割とは、自分の経営理念を理解し、その実現のために高い能力をもって支援してくれる存在です。

 企業の規模や方針などによっては、経営者がすべてを掌握し、とくにリーダー(管理者)を置かない場合もありますが、企業の規模が拡大したり組織化が進んだりした際に、片腕となって組織運営を行い、企業の発展を共に目指してくれるリーダーの存在は大変心強く、大きな強みです。

 リーダーといっても、いくつかの段階に分かれますが、最終的には、経営者の理念や考え、問題意識を共有し、その意向に沿った方向に組織を導くことができ、また、経営者不在時には、経営者の代わりとして業務を遂行できるような人材であるべきです。

 リーダーとは、その言葉だけからは「成果を生み出すために部下たちを管理する」、つまり、マネージャーとしての役割が強調されがちですが、当然ながら、彼らはリーダーシップを発揮し、部下たちを強力に牽引するリーダーでもあります。

 このことを改めてリーダーたちに認識させる必要があります。

 リーダーは、本来 経営者の分身として、与えられた組織の力を最大限に引き出し、業績をあげるためにリーダーシップを発揮させるべき存在です。

 部下たちを育てることが上手なリーダーは、まず、部下が自分の力で成長するための仕組みを整えます。

 ここでいう仕組みとは、部下が自分の正しい努力の方向性を見極め、実際にそれを日々実践していくためのすべての仕組みを指します。

 部下のめざすべき姿を明らかにし、部下の成長の進捗を確認するための定期的な面談を設けるなども有効な仕組みといえます。

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